ブックタイトルうろなび 泌尿器疾患診療ナビ

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84? 再発抑制のポイント初発や単発例,特に最も多いシュウ酸カルシウム結石の初発・単発例では飲水指導を行うと再発抑制につながるとされる.しかし,このときの推奨飲水量は食事とは別に2,000mL ということであるので,かなり頑張る必要がある.その他の結石やシュウ酸カルシウム結石でも再発あるいは多発例では専門医への紹介が望ましいとされる.現実にはかなりの患者が対象となるが,これもハードルが高いと思われるので,患者には紹介の必要性を説明しながら重篤な合併症の有無に注意してフォローするにとどまっている場合も多い.なかなか受診してくれないような場合でも,最低限,水分の適切な摂取は指導しておく必要がある.MEMO仙痛発作を自覚している急性期に水分補給を促してはいけない.ましてや点滴は禁忌に近い.? 膀胱結石(図4-C-4)最近その頻度は激減しているが,下部尿路通過障害をもった男性や要介護状態で寝たきりの患図4-C-4 膀胱結石のX 写真集コラム水分補給で結石を急速排石?尿管結石の患者に水分補給を行うと,利尿により腎盂内圧が急に上昇し,しばしば疼痛コントロールが困難になる.急に痛みが取れて喜んでいると,実は尿管,腎盂の破裂が起こって内圧が下がっているだけのこともあり,危険である.