ブックタイトルうろなび 泌尿器疾患診療ナビ
- ページ
- 4/10
このページは うろなび 泌尿器疾患診療ナビ の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは うろなび 泌尿器疾患診療ナビ の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
うろなび 泌尿器疾患診療ナビ
4423-A 血泌尿器h e科maのtu問ria診(と顕診微察鏡的血尿)ここでは,主に顕微鏡的血尿について考える.肉眼的血尿については,図2-H-1 を参照のこと.尿沈渣を行い,尿潜血のみなのか,実際に血尿があるのかの確認を行う.○ 顕微鏡的血尿では原因が特定できない場合が多いので経過観察が重要な選択肢となる.○ 高齢で初めて指摘された場合には悪性腫瘍の除外を行っておく.○ 悪性腫瘍や尿路結石は腹部超音波検査で対応可能.○ 腎炎の存在を疑う所見には,蛋白尿と病的円柱の出現などがある.蛋白尿出現までプライマリケア医での定期フォローアップ(年1 回)・しばらくプライマリケア医での経過観察が可能・定期フォローアップ(1~2カ月,または季節ごと)は必ず・1~2年以内に腎生検を前提として専門医紹介できれば理想的6カ月以内を目安に腎臓内科専門医紹介を考慮(早くてもかまわない)蛋白尿尿蛋白定量*2顕微鏡的血尿一応「腎炎」とみなす「表3-A-1,腎炎の臨床分類の簡単な概念」に当てはめる急性糸球体腎炎急速進行性糸球体腎炎ネフローゼ症候群慢性糸球体腎炎直ちに腎臓専門医紹介初発血尿0.5g/gCr未満0.5g/gCr以上若年40歳以上尿路に異常なし+ -可能であれば一度は泌尿器科専門医紹介*1(あるいはプライマリケア医で精査)図3-A-1 顕微鏡的血尿診断のフローチャート*1 泌尿器科専門医紹介が困難な場合,①尿細胞診2,3 回,②排尿前の腹部エコーにて膀胱内も含めた尿路・腎の異常の有無を確認することはプライマリケア医でもやっておきたい.*2 尿蛋白定量の重要性:尿蛋白質濃度30mg/dL(試験紙法で+ 程度に相当)でも,尿中Cr 濃度30mg/dL(希釈尿)なら尿 蛋白は1g/gCr となり,すでに中等度以上の蛋白尿となっている.+ 程度だから軽度,とはいえないのである.尿蛋白=尿蛋白質濃度(gm/dL)尿中Cr 濃度(mg/dL)