ブックタイトル神中整形外科学 23版 下巻
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神中整形外科学 23版 下巻
る.母指屈筋の再建には短橈側手根伸筋あるいは腕橈骨筋を長母指屈筋へ移行する.母指対立機能再建には,腕橈骨筋,尺側手根伸筋,あるいは長橈側手根伸筋を遊離腱で延長して用いる.示指から小指の鉤爪変形矯正には,短橈側手根伸筋,尺側手根伸筋あるいは腕橈骨筋を4 条に裂いた遊離腱で延長して用いる. 手関節固定術を避けたい場合は,尺側手根屈筋に尺側手根伸筋を移行する.この場合は,各指の屈筋再建には長橈側手根伸筋を移行する.母指の対立再建には,短母指伸筋を長掌筋あるいは橈側手根屈筋を滑車として利用するEnna 法を行う.鉤爪変形矯正には浅指屈筋停止部を切離し,A1 あるいはA2 pulley にlasso 法で固定し,動的腱固定効果にてMP の過伸展を防ぐかvolar plate の縫縮固定を行う. 母示指間の鍵つまみside pinch を期待する場合は,小指固有伸筋の皮下移行による母指内転筋再建(Littler 法)(図6?163c)あるいは,遊離腱で延長した腕橈骨筋を第3 中手間腔より迂回させ,母指内転筋停止部へ縫着するBoyes 法を行う(図6?163b).E.神経系障害681ab cd図 6?164 Neviaser 法多くは複数ある長母指外転筋の大菱形骨付着しているものを遊離長掌筋腱で延長して,示指の外転作用を再建する.図 6?163 a: Edgerton 法.中指浅指屈筋を切離し,手掌で探指屈筋腱の深部を迂回し,母指内転筋停止部へ縫着する.(Edgerton MT et al:Plastic Reconst Surg,( 36), 1965)b :Boyes 法.遊離腱で延長した腕橈骨筋を第3 中手間腔から掌側に迂回し,母指内転筋付着部へ縫着する.c :Littler 法.小指固有伸筋を伸筋支帯の遠位端を滑車として背側から母指内転筋付着部へ縫着する.d :Smith 法.遊離腱で延長した短橈側手根伸筋を力源としてBoyes 法に準じる.