ブックタイトルベッドサイドの高齢者運動器の診かた
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ベッドサイドの高齢者運動器の診かた
各部位から捉える高齢者運動器の診かた ─ 肩関節・上腕部─ 113ロイド性抗炎症薬nonsteroidal anti─inflammatory drugs(NSAIDs)の投与,副腎皮質ステロイドまたはヒアルロン酸の関節内注射も行われる.局所麻酔薬などを関節内に注入して関節包を拡張させるパンピング(joint distension)は有効である.難治例では関節鏡視下に関節包解離術を行うことがある.【専門医への紹介の基準】3 ヵ月間の保存治療に反応しない場合は腱板断裂の精査を行うよう勧める.中高年者の頚腕痛・肩こりの診断フローチャート患者自身に痛いところを指してもらう頚肩部の場合三角筋部の場合肩鎖関節部の場合頚椎運動痛頚椎可動域制限他動的可動域制限肩こり頚椎疾患YESYESYESNONO棘上筋の筋力低下棘下筋の筋力低下肩鎖関節疾患腱板断裂肩関節周囲炎診察は患者自身に痛いところを指で示してもらうことから始める.頚肩部(僧帽筋上部)を示すときは,頚椎疾患または肩こりである可能性が高い.肩関節の疾患では主に三角筋部の痛みを生じるが,痛みの部位はあいまいなことが多く,通常,患者は指1 本で痛む場所を示すことができない.肩鎖関節の疾患による痛みは,肩鎖関節とその近傍に限局していることが多く,患者は痛い場所を指1 本で示すことができる.