ブックタイトルベッドサイドの高齢者運動器の診かた

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ベッドサイドの高齢者運動器の診かた

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概要

ベッドサイドの高齢者運動器の診かた

全身から捉える高齢者運動器の診かた  732)可動性脊柱の可動域をみる.頚部では前屈(屈曲),後屈(伸展),左右への回旋,側屈が痛みなく可能であるかをみる.痛みやしびれを伴う場合その部位を確認する.痛みやしびれを誘発する手技として,頚椎を後屈するジャクソン(Jackson)テスト,後側屈するスパーリング(Spurling)後頭隆起椎骨棘突起殿裂両膝関節内側の中心両内果間の中心耳垂肩峰大転子膝関節前部(膝蓋骨後面)外果の前方図1 立体姿勢のアライメントa:前額面b:前額面a b①②図2 側弯の身体所見①: 傾き(list),肩の高さ,腰のくびれの左右差②:隆起(hump)a b図3 支持基底面と立位姿勢a:通常の直立二足b:歩隔を広げたときc:片杖を使用したときd: 安定した立位での重心線の  位置(×)ad bc図4 姿勢の異常a:伸展型b:屈曲型c:円背(S 字型:腰椎の前弯を伴うもの)d:手膝上型(仲田和正:高齢者の姿勢,別冊整形外科No. 12 高齢者の脊椎疾患(黒川高秀編),p.3,1987,南江堂より許諾を得て抜粋し転載)a b c d※ 1 前額面(ぜんがくめん):身体を腹側(前側)と背側(後側)に分ける平面.※ 2 アライメント(alignment):生体の軸の関係や配列,関節を構成する骨の位置関係をいう.※ 3 矢状面(しじょうめん):身体を左右にわける平面(断面).一般には正中で左右に等分する平面(正中矢状面)がよく用いられる.※ 4 支持基底面:両足で立位を保持しているときには,両足底とその間の部分を合計して面という.