ブックタイトル血管外科 基本手技アトラス 改訂2版
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血管外科 基本手技アトラス 改訂2版
クした支持糸を持ち上げながら,この糸を切るようにメスで動脈切開を加える(図Ⅱ-5B).駆血による虚脱で吻合予定の血管を見失わないためと,動脈切開時の後壁損傷を避ける意図を持ったマークである. 内腔側からの遮断する方法は冠動脈再建時に応用された経緯があり(図Ⅱ-6A),これを下腿動脈の血流遮断に流用することも可能であるが,血管内皮の保護の観点からは必ずしも推奨できない.術中にやむをえず動脈遮断が必要になった場合は,図Ⅱ-6Bのような先孔のない柔らかな素材のカテーテルチップを加工して内腔遮断する方法もある.動脈切開前には見落としていた吻合部近くの細い分枝があり損傷を避けたい場合は,無理に剥離操作を追加して血行遮断するよりも,炭酸ガスや生理食塩水で血液を吹き飛ばしながら吻合したほうがよい場合もある.図Ⅱ-6 血管内腔からの血流遮断製品化されたもの(A)と,先丸のカテーテルチップで自作したもの(B).図2-追加1NZN0101図Ⅱ-5A 図Ⅱ-5B切開線図2-追加2NZN0102切開予定線72 Ⅱ.基本手術手技