ブックタイトルベッドサイドの新生児の診かた 改訂3版

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概要

ベッドサイドの新生児の診かた 改訂3版

136第Ⅱ章 新生児の観察と処置覚障害による影響が最小限に抑えられ,コミュニケーションや言語の発達が促進され,社会参加が容易になる.検査の必要性を説明し同意を得る.自動聴性脳幹反応検査(AABR)もしくは耳音響放射検査(OAE)により産科退院までに行う.生後24 時間以内の検査は「要再検」率が高い.産科入院中の検査で「要再検」となった場合には,複数回の検査を実施する.この結果,「要再検」である場合には,日本耳鼻咽喉科学会が指定した精密検査機関(http://www.jibika.or.jp/citizens/nanchou.html)へ紹介する.「要再検」例への説明は必ず医師が行う.特にスクリーニング検査は,精密検査の必要性を判定する為の検査であり,難聴の有無を判定するものではないことを説明する.また,聴覚スクリーニングで異常が見つからない場合でも,後天性の発症があることを保護者に説明する(第Ⅱ章p157 参照). 特に医療従事者は擦式アルコール製剤を使用した手指衛生(図Ⅱ?A?Ⅴ?5)を徹底し,聴診器や体温計などの物品は個別化し,体重測定は児ごとに清潔なシーツに交換して交叉感染を予防する.面会は必要に応じて制限する.特に幼児はウイルス感染症に罹患していることがあるため,感染の有無を確認するなど配慮が必要である.面会基準は施設の方針に従う.9. 感染予防図Ⅱ?A?Ⅴ?4 足底穿刺法による採血( 穿刺部位)