ブックタイトル専門医がリードする小児感染症ケースカンファレンス

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概要

専門医がリードする小児感染症ケースカンファレンス

― 108 ― 現病歴  X 月Y 日に38℃台の発熱あり.翌日に解熱したが,水様性下痢が出現し,機嫌の悪い状態が続いた.Y+3 日,発熱なく3 分間の強直間代性けいれんを認め,近医を受診した.胃腸炎所見以外に明らかな異常を認めなかったため,後日精査を行うこととして帰宅した.帰宅後,再び3 分間の強直間代性けいれんがおこり,救急搬送され,緊急入院した.なお,2 回目のけいれん後にジアゼパム座薬を使用されたが,入院時にも同様のけいれんを認めた. 既往歴  周産期異常なし,発達歴に異常なし,けいれんの既往なし. 家族歴  母に熱性けいれんの既往あり. 生活歴  児の保育園で胃腸炎が流行している. 身体所見 身長88.5 cm(0.0 SD),体重11.7 kg(-0.4 SD),体温37.0℃,脈拍数94/分,呼吸数24/分,血圧85/45 mmHg頭頸部:咽頭 軽度発赤,頸部リンパ節腫脹 なし胸部:呼吸音 清,心音 整,心雑音 なし腹部:平坦,軟,肝脾腫なし,圧痛なし,腸蠕動音減弱四肢:浮腫 なし,末梢冷感 なし,capillary refilling time 1 秒以内皮膚:皮疹 なし,ツルゴール低下 なし症例(2 歳,女児)所 見20 けいれんをおこした 1