ブックタイトル実践力UP!NCPR(新生児蘇生法) 37のポイント

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概要

実践力UP!NCPR(新生児蘇生法) 37のポイント

86.もう少し高い圧をかけて,ゆっくりと加圧してみましょうまだ大量の液体を含む赤ちゃんの肺は硬く,胸郭上昇が確認できていないならば,もっと高い圧が必要なのでしょう.しかしこのような加圧の仕方は通常最初の数回のみです(膨らませる:inflation).その後は「胸郭上昇が確認できる,最小の圧」を意識して,少しずつ圧を下げ,スピードを上げてゆきます(換気する:ventilation).このように人工呼吸の前半と後半でバッグの揉み方が変わる,というのは新生児蘇生の大きな特徴の1 つだと思います.高い圧で(30~40cmH2O)ゆっくりと(吸気1 回1 秒)膨らませる(inflation)低い圧で(胸が上がるだけ)速く(毎分40~60 回)換気する(ventilation)膨らみにくいものほど…ゆっくりしっかり肺が硬い柔らかい* 人工呼吸がうまくいかない場合,「体位→ 吸引→ 密着→ 加圧」と唱えながら,問題を解決することができるようにしておきましょう.この一連の流れは,無意識でも行動ができるように,体で覚えておくべきだと思います.体位 吸引 密着 加圧7.それでも改善しなければ,酸素濃度上昇,別の人に交代,もしくは気管挿管を考慮しますC O L U M N 2出生後,ルーチンケアに…それで終わり?・正期産の赤ちゃんが,出生後に十分な筋緊張と啼泣を認めた場合,母親のそばでルーチンケアを行います.でもそれで終わりではありません.「更なる評価」によって,中心性チアノーゼが消失することや努力呼吸がないことを確認します.ルーチンケアを行いながら,「呼吸がしんどそう?」,「チアノーゼがいつまでたっても消失しない?」と思った場合には,「安定化の流れ」に進んで評価・治療が必要になります.・蘇生によって回復し,「救命の流れ」から「安定化の流れ」に進んでも,その後状態が悪くなることがあります.いったん心拍が改善し呼吸も出現した赤ちゃんが,再び徐脈や無呼吸に陥った場合には,それが吸引などの処置による一過性の反射でなければ,人工呼吸開始を考慮しなければいけません.