ブックタイトル放射化学放射線化学 改訂5版

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概要

放射化学放射線化学 改訂5版

122  5 章 放射線化学 各種の気体の放射線化学反応に対するM/N 比の実験値を表5?2 に掲げる.この表からα線やX 線で引き起こされる気体の反応収率には,あまり大きな差がないことがわかる.むしろ収率は実験条件に依存する.たとえばC2H4 に60Coのγ線照射を3.7×1014Bq というような強い線源で長時間照射すると,α線照2 放射線化学反応のM/N 比表5?1.イオン対生成に必要な平均エネルギー W 値(eV)気 体5 MeVα粒子340 MeV陽 子電   子イオン化210Po 239Pu 3~20 ポテンシャルkeV 1 MeVH 36.3 37.0 35.3 36.3 15.6He 42.7 46.0 42.3 24.5Ne 36.8 36.3 28.6 36.6 21.5Ar 26.4 26.4 25.5 26.4 25.5 15.7N2 36.6 36.3 33.6 34.9 34.8 15.5O2 32.5 32.3 31.5 30.9 30.9 12.5空気35.5 35.0 33.5 34.0 33.9CO2 34.5 34.3 33.0 32.6 14.3CH4 29.2 29.4 37.3 26.8 14.5H2O 37.6表5?2.各種の反応に対するM/N 比照射試料放 射 線生成物M/N 比H2+O2 α H2O 3.4~4O2 α O3 1~2Cl2+H2 α HCl ~105Cl2+H2 X HCl 4~8×104Br2+H2 α HBr 0.5~2.9Br2+H2 X HBr 2HBr α H2,Br2 ~3HBr e H2,Br2 4.6HI α,X H2,I2 8NH3 α N2,H2 0.9~1.3N2+H2 α NH3 0.3~0.5