ブックタイトル放射線治療学 改訂6版

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概要

放射線治療学 改訂6版

肺 癌 1833 治療計画a .標的体積の考え方1)GTV 画像上の原発腫瘍本体.画像には気管支鏡所見も含む.腫瘍本体辺縁にspicula を伴う場合,これをGTV に含めるか否かは難しい判断になる.spicula は腫瘍本体に肺間質組織が引き込まれて形成される場合が多いと考えられており必ずしも全体をGTV に含める必要はないが,形成後に腫瘍細胞が浸潤していくことはありうるので,線量制約に問題がなければ含めてもよい.表7?1.肺癌のTNM 分類(UICC,第8 版)TX 原発腫瘍の評価不能,痰または気管支洗浄液中に悪性細胞陽性,しかし画像や気管支検査で観察不能T0 原発腫瘍を認めないTis 上皮内癌T1 腫瘍最大径3 cm 以下,肺または臓側胸膜に覆われ,気管支鏡で肺葉気管支より中枢(例:主気管支)への浸潤なしT1mi 微小浸潤腺癌 T1a 腫瘍最大径1 cm 以下 T1b 腫瘍最大径1 cm 超2 cm 以下 T1c 腫瘍最大径2 cm 超3 cm 以下T2 腫瘍最大径3 cm 超5 cm 以下,気管分岐部からの距離に関係なく主気管支を含むが気管分岐部を含まず,臓側胸膜浸潤あり,肺門部におよぶ無気肺あるいは閉塞性肺炎を合併,のいずれかの特徴をもつ T2a 腫瘍最大径3 cm 超4 cm 以下 T2b 腫瘍最大径4 cm 超5 cm 以下T3 腫瘍最大径5 cm 超7 cm 以下,あるいは壁側胸膜,胸壁(superior sulcus tumor を含む),横隔神経,壁側心膜のいずれかへの直接浸潤,あるいは同一肺葉内の独立腫瘍結節T4 腫瘍最大径7 cm 超,あるいは横隔膜,縦隔,心臓,大血管,気管,反回神経,食道,椎体,気管分岐部のいずれかに浸潤;同側別肺葉内の独立腫瘍結節〈注意〉T 分類の原発腫瘍のサイズは充実成分径を測定する.NX 所属リンパ節の評価不能N0 所属リンパ節転移なしN1 同側気管支周囲かつ/または同側肺門ならびに直接進展を含む肺内リンパ節転移N2 同側縦隔かつ/または気管分岐部リンパ節転移N3 対側縦隔,対側肺門,同側あるいは対側前斜角筋,または鎖骨上リンパ節転移M0 遠隔転移なしM1 遠隔転移あり M1a 対側肺葉内の独立腫瘍結節,胸膜あるいは心膜結節または悪性胸水あるいは心?水を伴う腫瘍 M1b 単一臓器の単発胸腔外転移 M1c 単一または複数臓器の多発胸腔外転移表7?2.肺癌の病期分類(UICC,第8 版)潜伏期TX N0 M00 期Tis N0 M0ⅠA 期T1 N0 M0ⅠA1期T1mi,T1a N0 M0ⅠA2期T1b N0 M0ⅠA3期T1c N0 M0ⅠB 期T2a N0 M0ⅡA 期T2b N0 M0ⅡB 期T1a?c,T2a,b N1 M0T3 N0 M0ⅢA 期T1a?c,T2a,b N2 M0T3 N1 M0T4 N0,N1 M0ⅢB 期T1a?c,T2a,b N3 M0T3,T4 N2 M0ⅢC 期T3,T4 N3 M0Ⅳ期T に関係なくN に関係なくM1ⅣA 期T に関係なくN に関係なくM1a,M1bⅣB 期T に関係なくN に関係なくM1c