ブックタイトル放射線治療学 改訂6版

ページ
8/12

このページは 放射線治療学 改訂6版 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

放射線治療学 改訂6版

中咽頭癌 147に高線量照射部位の抜歯は極力回避すべきことを指導する.a .急性期有害事象 粘膜炎,皮膚炎,味覚障害,嚥下障害,誤嚥,中耳炎,唾液腺障害,喉頭浮腫,嗄声,粘膜図6?19.同症例の治療前後のFDG?PETCT 画像IMRT 70 Gy(SIB 法)とシスプラチンの同時併用で治療した.治療後3 ヵ月で画像上CR となった.治療直後の口腔乾燥症状はG2であったが,照射後1 年でG1 に回復した.無再発で現在経過観察中である.治療前FDG?PETCT 治療3 ヵ月FDG?PETCT図6?18. 中咽頭癌―左扁桃原発70 歳代男性,T4a(外舌筋浸潤による開口障害),N0M0 stage ⅣA 症例に対するIMRT の治療計画の例中咽頭癌では画像診断の所見だけでなく,視触診・内視鏡で原発巣の進展範囲を同定し輪郭入力へ反映させることが肝要である.右2 列目に治療計画CT 上の輪郭入力を示す(GTV(紫),CTV primary(青),CTV prophylactic(水色),PTV1(赤),PTV 2(水色の外側の青)および正常臓器,最右列は線量分布を示す.IMRT を用いることで唾液腺に加え咽頭収縮筋,喉頭,口腔の正常臓器への線量低減が可能となり,晩期有害事象の減少に貢献できる.扁桃部内視鏡像造影MRI axial治療計画CT axial輪郭入力治療計画CT axial線量分布舌根部内視鏡像造影MRI coronal 治療計画CT coronal輪郭入力治療計画CT coronal線量分布