ブックタイトル在宅栄養管理 改訂2版

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概要

在宅栄養管理 改訂2版

6章経管栄養へのアプローチ107日本PTEG 研究会では,ホームページに各種の情報を公開しているのに加えて(http://pteg.p1.bindsite.jp/pg144.html),学術集会およびハンズオンセミナーが定期的に開催されている.図Ⅰ-6-14.在宅にてPTEG からの栄養着物掛けを利用しイルリガートルを吊っている.症例 50 歳代 女性(図Ⅰ-6-15)X 年Y 月Z 日,脳幹(橋背側)出血を発症し,某脳神経外科病院で救命.体幹・四肢麻痺に加え,右顔面神経麻痺,外転・動眼神経麻痺,嚥下障害,構音障害を認めた.その後,療養していた他院で胃瘻造設を希望したが,胃幽門側2/3 切除を受けていたためPEG は困難と診断され,経鼻胃管栄養を受けていた.本人と夫の強い希望があり,1 年8 か月後,摂食嚥下機能評価・訓練およびPTEG を目的として当院に転院された.嚥下評価において,固形物摂取は可能かもしれないとの評価を受けたが,経口による全栄養の摂取は困難と判断され,1 年10 か月後にPTEG を受けた.食道瘻造設後に栄養状態が改善され,嚥下訓練の効果を認めるようになり,やがて,全粥・ミキサー食を経口摂取できるようになった.当初,水分はPTEG カ