ブックタイトル実践!ケースで学ぶ栄養管理・食事指導エキスパートガイド

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概要

実践!ケースで学ぶ栄養管理・食事指導エキスパートガイド

1.糖質・脂質・たんぱく質の作用と代謝3総  論胞膜においてグルコアミラーゼなどによる膜消化を受けて単糖類まで消化されます.グルコースとガラクトースはSGLT1 によって,フルクトースはGLUT5 によって細胞内に吸収されたのち,GLUT2を介して毛細血管へ入り,門脈を経て肝臓に運ばれ,約50%は肝グリコーゲンとして貯蔵され,血糖値の維持に利用されます.残りのグルコースはインスリン依存性のGLUT4 を介して筋細胞や脂肪細胞内に取り込まれます(図1 - 1).筋肉ではエネルギー源として直接利用され,残ったグルコースは筋グリコーゲンに合成されます.一方,脂肪細胞に取り込まれたグルコースは中性脂肪(トリアシルグリセロール)として貯蔵されます.エネルギー源としての糖質 エネルギー(ATP)産生に重要な役割を果たすのは,解糖系や,解糖系で生じたピルビン酸の代謝(クエン酸回路や電子伝達系)であり,糖新生とはエネルギー源となるグルコースを糖質以外のアミノ酸などから生成する代謝経路です. 解糖系は嫌気的条件下でグルコースがピルビン酸まで代謝される経路で,1分子のグルコースから2 分子のATP が得られます(得られるのは4 分子ですが,代謝する際に2 分子消費するため,正味の収量は2 分子となります).解糖系で生成したピルビン酸はミトコンドリアにおいて好気的条件下でアセチルCoA へと変換され,クエン酸回路に入り,NADH+H+やFADH2 を生成し,電子伝達系を介することで,最終的に38分子のATP を得られます.エネルギー源以外の糖質代謝 ペントースリン酸回路は,遺伝子のもととなる核酸の材料と,脂肪酸やコレステロールの合成に必要な酵素の補酵素の供給源としての役割を担います.グルクロン酸回路は,グル34図1-1 糖質の消化・吸収グルコース,ガラクトース, フルクトースNa+Na+GLUT5 SGLT1二糖類GLUT2小腸上皮細胞毛細血管・門脈膜消化肝臓グリコーゲングリコーゲンGLUT4GLUT4筋細胞脂肪細胞インスリンインスリン受容体インスリンインスリン受容体中性脂肪トランスロケーショントランスロケーション