ブックタイトル循環器診療のロジック

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概要

循環器診療のロジック

症例1 60歳男性主 訴動悸,冷汗現病歴 受診日以前に,突然強い動悸を自覚したが,10分間程度で消失したことがあった. その数日後,再び突然の動悸,冷汗を認めた.30分間経っても改善しないため,当院救急搬送となった.身体所見意識清明,冷汗著明,心拍154 /分・整,血圧 70 / 50 mmHg,SpO2 99 %(roomair).脈圧は弱く,促迫,四肢冷感がみられた.心雑音・呼吸副雑音は聴取しなかった. 頻拍時12 誘導心電図,および頻拍停止後12 誘導心電図を図33 - 1 に示す.既往歴30 歳時に十二指腸潰瘍穿孔で手術歴がある.58歳時に高血圧を指摘されているが,降圧薬の服薬歴はない.(A)発作時12誘導心電図V5V6V4V3V2V1aVFaVLaVRⅢⅡⅠ(B)非発作時12誘導心電図V5V6V4V3V2V1aVFaVLaVRⅢⅡⅠ図33 - 1 頻拍発作時と非発作時の12 誘導心電図(症例1)232 Ⅸ.不整脈33. 発作性上室頻拍Category Ⅸ.不整脈