ブックタイトルてんかんの手術の正しい理解

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てんかんの手術の正しい理解

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てんかんの手術の正しい理解

第4 章 てんかんの手術とはどういうものか33a 病変切除術 病変切除術とは,文字どおり病変部位の切除であり,病変の全摘出と周囲の変色していたり硬くなった正常ではない組織が取り除かれる.機能的に重要な領域(運動野や言語野)の中に限局している場合に行われることが多い(図6).機能障害がほとんど起こらない領域では,周囲約1cm を一律に取り除くことも行われている.このような手術でも発作は約60%の症例で消失する.b 皮質切除術 病変切除術では,術中の肉眼所見に従って,器質病変とその周囲が取り除かれた.これに対して皮質切除術では,MRI 病変があってもなくても切除の対象はてんかん原性域であり,主に頭蓋内脳波を行って,その所見に基づいた皮質の切除が行われる. 皮質異形成が一次運動野に隣接していた症例で説明すると,皮質異形成では病変自体がてんかん原性を有するので,病変部位を全摘出し病変切除術前頭葉切除術皮質切除術前部側頭葉切除術扁桃体海馬切除術図6.切除外科のさまざまな方法