ブックタイトル患者さんと医療スタッフのためのモチベーションUP!糖尿病教室
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患者さんと医療スタッフのためのモチベーションUP!糖尿病教室
60 注射薬にはインスリンとGLP- 1(ジーエルピーワン)受容体作動薬があります.インスリンは作用しはじめる時間や作用が続く時間によって,超速効型,速効型(R),中間型(N),持効型に分けられます.GLP- 1 受容体作動薬にはGLP- 1 そのものと,米国に生息するオオトカゲの唾液から発見されたエキセンジンとよばれるものの2 つがあります.1 インスリン製剤 インスリン注射は外からインスリンを補う方法です(図16 - 1).インスリンは膵臓にあるβ細胞(ベータ細胞)から分泌されますが,そのインスリンが自分の身体から出ているかどうかが治療にとって重要なポイントになります.ただし,インスリンは本来,体内で分泌されているホルモンであることから,糖尿病の原因や病態,血糖コントロールの状況にかかわらず誰にでも安全に用いることができます.1 インスリンの適応 インスリンの絶対的な適応の状態(表16 - 1)では,インスリン注射が必須となります.またHbA1c が8 . 0%以上など,血糖コントロールが不良の状態では,一般にインスリンで治療を行います.腎機能障害や肝機能障害を合併していて経口薬を使いにくいときや,妊娠しているときはインスリンで治療します.2 インスリンの種類1)速効型(R)・超速効型 食事をとるときに打つインスリンで,短時間で作用・効果が現れます. 速効型はボーラスインスリン(追加インスリン)ともいいます.体内に吸収されるまでに少し時間を要するため,食事開始の20 ?30 分前に注射します.超速効型はすぐに体内に吸収されはじめるため,食直前に注射します.また製剤によっては食直後に注射可能なものもあり,食事の摂取量が不安定なときなどに有用です.主治医と相談しながら注射を打つタイミングを決定しましょう.2)中間型(N)・持効型 作用が現れるのがゆっくりで,効果は長時間持続するので,食事時間にあまり関係なく1日に1 ?2 回注射します.体内では食事と関係なく一定量のインスリンをつねに分泌しています.これをベーサルインスリン(基礎インスリン)といいます.それを補うのが中間型,あるいは持効型インスリンです.最近では持効型インスリンがよく使われるようになりました.糖尿病のおくすり2 注射薬