ブックタイトル患者さんと医療スタッフのためのモチベーションUP!糖尿病教室

ページ
12/18

このページは 患者さんと医療スタッフのためのモチベーションUP!糖尿病教室 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

患者さんと医療スタッフのためのモチベーションUP!糖尿病教室

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

患者さんと医療スタッフのためのモチベーションUP!糖尿病教室

122 家庭でできる尿糖検査(尿糖試験紙測定法) 尿糖検査(尿糖試験紙測定法)は家庭でできる痛みを伴わない簡単な検査です.血糖値が160 ~ 180 mg/dL を超えてくると尿中に糖が漏れ出してきます.この尿糖の有無を調べることで,間接的に体内が高血糖状態であるかを判断できます.方法は,尿に試験紙を浸して一定時間反応させた後,色の変化を確認します(図3 - 4).使用例としては,食後高血糖の管理に有用で,食事の前後の尿糖を比較します.食後2 時間の尿糖が食前の尿糖より増えていたら食後高血糖の可能性があり,陰性もしくは変化がなければ適切な食事内容であったといえるでしょう.ちなみに食後2 時間とは「いただきます」から2 時間後です.「ごちそうさまでした」から2 時間後ではありません.3 代表的な糖尿病の合併症に関する検査(図3 - 5)1 糖尿病網膜症 定期的な視力検査や網膜の状態を確認する眼底検査があります.2 糖尿病神経障害 針(触覚)や音叉(振動覚),ゴム製のハンマー(腱反射)などを使って確認します.3 糖尿病腎症 血液検査で,BUN(尿素窒素),CRE(クレアチニン)を測定します.腎機能が悪化すると血液中に増加してきます. 尿検査で,尿蛋白,尿中アルブミンを測定します.腎機能が悪化すると尿中に漏れ出してきます.なかでも尿中アルブミンは腎機能の悪化を早期に発見できる検査項目です.図3 - 4 尿糖試験紙測定法使用直前に試験紙を取り出す反応部分(尿糖試験紙)① ② ③ ④尿に反応部分を1秒程度浸す反応部分の色の変化を観察する廃棄(使用後にトイレに流せるタイプあり)一定時間反応陰性陽性