ブックタイトル薬剤師が知っておきたいチーム医療実践のための感染症検査

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概要

薬剤師が知っておきたいチーム医療実践のための感染症検査

29血球検査?基 本 編1 何がわかる? 血球検査は,外来一般スクリーニングとして推奨されている1).白血球数(WBC),血小板数(PLT).ヘモグロビン値(Hb)(注:正しくは赤血球数)は骨髄の三系統として知られている.それらの異常値について表2-4に示す2, 3).これらの異常値を目にした場合,感染症を含めた,何らかの異常(の可能性)があることを察知できる.一方で,血球検査は診断特異度が低く,これらの数値だけをみても,患者の体に何が起きているかは判別できない.さらに,血球検査は個人差が大きく,正常範囲内におさまらない健常人が存在する.よって,患者背景を十分に情報収集した上で,その数値が現在疑われる疾患あるいは医学的診断の経過と合致するのかを適切に評価する必要がある.もし感染症を疑うならば,どの臓器に生じているのか,またその臓器における感染症で想定される起因菌は何かを考えなくてはならない.そして,その数値が示すものが「現状」であるのか,何らかの要因によって引き起こされた「結果」であるか,検査値の推移を含めて評価することも大切であろう.2 血球検査表2-4 血球検査における用語と定義用 語定 義備 考白血球増多>10,000/μL反応性(多クローン性)と腫瘍性(単クローン性)に大別される白血球減少<3,000/μL <500/μL で無顆粒球症と呼ばれる好中球増多>8,000/μL 悪性細菌感染症が多い好中球減少<1,500/μL骨髄の産生低下,末梢での破壊・利用亢進,脾臓での捕捉亢進によるものに大別されるヘモグロビン増多男性:≧17g/dL女性:≧15g/dL多血症が疑われるヘモグロビン減少男性:<12g/dL女性:<11g/dL一般的に貧血と呼ばれる血小板増多≧45万/μL 生理的,一次性,二次性(反応性)に大別される血小板減少<10万/μL≦50,000/μL(特に≦20,000 ~ 30,000/μL)で出血症状を認める場合が多い(文献1,2を参考に筆者作成)