ブックタイトルワクチンで困るケースをみんなで話してみました

概要

ワクチンで困るケースをみんなで話してみました

57Case 5 定期接種以外の任意接種および同時接種ので一般的なスケジュールですべて接種できます．やはり難しいのはある程度接種してしまった後，途中でスケジュール調整をすることです．だからこそ一番最初にかかわる医療機関の方にまずスケジュールを作っていただいて，後の機関がフォローしていくという体制が望まれます．今回はありがとうございました．2012年9月22日　東京にて収録2014年2月 6日　最終更新るかということです．この2つについて共有できる認識があれば乳児期のワクチン接種をどのように進めるかが決められるでしょう．個人的には同時接種を行うことは避けて通れない．できれば混合ワクチンが日本でももう少し導入が進んでいけばと願っています．それからスケジューリングに関しては，事前にお母さんに十分理解をしていただく必要がありますので，産科の妊産婦検診，あるいは退院前の母親教室などで小児科が協力していくことが望まれます．　最後に今回のケースの場合，生後1ヵ月です? 2ヵ月時の予防接種において，HibおよびPCVは疾患の重篤さ，ロタは疾患の頻度や入院率，HBVは陽転率の高さなどからこれを勧奨する．? 定期接種以外にも，提唱されているスケジュールなどを参考に予防接種のスケジューリングを行い，予防接種の道筋を示してスムーズな接種につなげる．? 小児科だけではなく，近隣や同病院における産科において，保護者への早期のワクチン教育を行っていくことで，2ヵ月という乳児早期においての接種開始を推進していく．Take home message1） 日本小児科学会：日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール（2014年1月12日版），2014．http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf2） 国立感染症研究所　感染症疫学センターIDSC：日本の定期／任意予防接種スケジュール（20歳未満），2013年11月1日．http://www.nih.go.jp/niid/ja/vaccine-j/2525-v-schedule．html3） NPO法人VPDを知って，子どもを守ろうの会：予防接種スケジュール（KNOW VPDホームページより），2013年11月版．http://www.know-vpd.jp参考文献 ……