ブックタイトル心電図と不整脈の手びき 改訂4版

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心電図と不整脈の手びき 改訂4版

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心電図と不整脈の手びき 改訂4版

5 1 運動負荷試験とは運動負荷試験は,とくに虚血性心疾患の診断,および心機能の評価を目的として,実施される.1.運動負荷試験の目的と適応) 虚血性心疾患(とくに労作狭心症)の診断) 心機能の評価) 治療効果および予後の判定) 心疾患患者の段階的なリハビリテーションおよび運動療法への応用) 冠状動脈疾患(虚血性心疾患)の予防) 健康増進法としての応用2.運動負荷試験の種類と方法) 動的運動dynamic or isotonic exercise:収縮と弛緩を繰り返す運動(1) マスター二階段試験Master two step test(2) トレッドミル負荷treadmill test(3) 自転車エルゴメーター負荷bicycle ergometer) 静的負荷(等尺性運動)static or isometricexercise:抵抗に抗して持続的に収縮させる運動ハンドグリップhandgrip法3.動的運動負荷法) 一定強度の運動を一定時間に負荷する単一段階法:マスター二階段試験) 運動強度を一定時間ごとに増加する多段階法:トレッドミル負荷,自転車エルゴメーター負荷など.(1) 心拍数が被験者に対する運動強度のよい指標となる.(2) この最大値まで運動を行わせるものを最大試験maximal test, 85?90%で中止するものを亜最大試験submaximal test という.(3) 臨床では通常,負荷を継続することが困難または危険と思われる点で中止する症候限界性symptom-limited運動法がとられる.4.運動負荷によって生じる変化) 血圧,心拍数,呼吸数が増加する.) 心拍出量が増大する.) 酸素消費量が増加する.) 酸素消費量は,臨床的には「収縮期血圧×心拍数」の値と平行して変化すると考えてよい.この値は,pressure rate product(PRP), またはdouble128図5-1 マスター二階段試験図5-2 トレッドミル負荷