ブックタイトル心電図と不整脈の手びき 改訂4版
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心電図と不整脈の手びき 改訂4版
1 8 心電図の記録紙と基線のひきかた1.心電図記録紙の目盛り1 心電図記録紙(図1-19)縦・横各1 mm 間隔の直線で描かれたグラフ用紙になっている.2 横のメモリ(1) 時間の測定に用いられる.(2) 心電図記録紙の搬送速度は毎秒2.5 cm(3) したがって,記録紙の1 mm は0.04 秒に相当する.(4) 記録紙の5 mmは0.2秒に相当する.3 縦のメモリ(1) 振幅(電位)の測定に用いられる.(2) 通常,1 cm(10 mm)が1 mV になるように較正されている(標準感度).(3) この時の較正曲線の振幅:10 mm(1 cm)実測値5 mm の時の電位:5/10 mV=0.5 mV(4) 標準感度1/2 の時,較正曲線の振幅は5 mmこの時の実測値5 mm の時の電位:5/5 mV=1mV心電図記録の際には,必ず較正曲線を記録すること! 重要2.基線の設定心電図の計測に際し,まず基線(等電位線)を設定する必要がある(図1-20).1 一般的な基線(1) P-P 線:P波の起始部を結ぶ線(2) U-P 線:U波の終末部とP波の起始部を結ぶ線(3) P,Ta,ST,T,U 波などの振幅の測定に用いられている.2 QRS 群およびJ点(ST 接合部)の振幅を測定する際に用いられる基線(1) Q-Q 線:QRS 波の起始部を結ぶ線(2) Ta 波(心房性T波)の混入による誤差を防ぐことができる.10(拡大図)5 mm(0.20 秒)5 mm(0.5 mV)1 mm(0.04 秒)5 mm(0.20 秒)1 mm(0.1 mV)5 mm(0.5 mV)図1-19 心電図の記録紙RPTUJSQP-P(U-P)線Q-Q 線図1-20 心電図の基線の設定