ブックタイトル心電図と不整脈の手びき 改訂4版
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心電図と不整脈の手びき 改訂4版
7 38(第度)Mobitz Ⅱ型房室ブロック1.(第度)MobitzⅡ型房室ブロックとは房室伝導系の不完全伝導障害のため心房から心室への興奮伝導がときに中断されるものをいう.伝導心拍の房室伝導時間は正常のことが多い.2.心電図の特徴) P波につづくQRS 波が,急に脱落する.) 脱落するQRS 波は,拍のことも数拍のこともある.) PQ 時間は,正常であることが多い.) ブロックの呼び方には次の(1)?(3)がある.(1) つのP波につのQRS 波が出現するとき::房室ブロック(図7-104).(2) つのP波のうち,つのQRS 波が示されるとき::房室ブロック(図7-105).(3) つのP波につのQRS 波が示されるとき::房室ブロック(図7-106).) 連続する個以上のP波が心室に伝達されない場合を高度房室ブロック(Advanced AV block)という(図7-106).) His 束心電図ではHH′ブロック(約30%),HV ブロック(約70%)が多くみられる.3.(第度)MobitzⅡ型房室ブロックがみられるとき1 急性心筋梗塞のときa)(後)下壁梗塞:Wenckebach 周期につづいて現れることが多く,完全房室ブロックに移行しやすいが,可逆性であることが多い.b) 前壁梗塞:(1) 広範囲梗塞の際に生じることが多く,不完全7.不整脈心電図207Ⅱ0.21”図7-104 :房室ブロックP波につづくQRS波が拍ごとに脱落している.すなわち:ブロックである.PQ間隔は0.21秒で正常の上限を示している.Ⅱ0.14 0.14図7-105 :房室ブロックP波につづくQRS 波が拍目ごとに脱落している.すなわち:ブロックである.