ブックタイトル小児の訪問診療も始めるための31のポイント

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概要

小児の訪問診療も始めるための31のポイント

162午後からは訪問看護師とヘルパーが訪問し,母親と3人で入浴介助を行う.入浴中に身体を支えたり抱っこをするのは母親,アンビューバッグRで換気するのは看護師,洗身・洗髪とベッドメイキングはヘルパーとなる.このような状況で母親と看護師の2人ではかなりのハイリスクであるが,ヘルパーが外回りをすることで安全性が確保される.入浴後,母親は保育園に姉を迎えに行く.(2)事例2在胎24 週で出生し,10 か月でNICU から退院したB ちゃん.慢性肺疾患のため気管切開をしており,頻回の気管吸引と酸素投与が必要である.入浴は,母親と訪問看護師で行う.入浴後,ヘルパーが訪問し,自宅で見守りを行う.ヘルパーは必要時痰の吸引が可能である.ヘルパーの滞在時間(リハビリのある日はその時間も含めて),母親は買い物に行ったり,気分転換のための外出が可能である.図20-3 B ちゃんの週間スケジュール基本日課月火水 木金6 時家族起床8 時父出勤10 時12 時14 時児の入浴訪問看護訪問看護訪問看護訪問看護訪問看護16 時リハビリヘルパーリハビリヘルパーリハビリヘルパーヘルパーヘルパー18 時20 時22 時父帰宅24 時家族就寝* 2012年 4 月から,「 社会福祉士及び介護福祉士法」(昭和 62年法律第 30号)の一部改正により,介護福祉士及び一定の研修を受けた介護職員などにおいては,医療や看護との連携による安全確保が図られていることなど,一定の条件の下で痰の吸引などの行為を実施できるようになった.