ブックタイトル骨・関節疾患の在宅医療

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概要

骨・関節疾患の在宅医療

148各論(手技)18.関節内注射関節内注射は関節貯留液の除去・分析(関節穿刺),関節内への薬剤投与,関節造影などのために行われる手技である.在宅診療では主に関節内への薬剤投与のために関節内注射が行われ,治療対象となる関節は膝関節,肩関節が多い.A.関節内注射に必要な材料と薬剤(図18-1)筆者が在宅診療で使用している備品と薬剤を以下に列記する.・10%ポビドンヨード液(スワブスティックポビドンヨードRM)・消毒用アルコール綿・18,22,23G 注射針(ディスポーザブル)・5mL,20mL 注射筒・簡易テープ・滅菌試験管・キシロカイン注1%ポリアンプ 5mL・ヒアルロン酸製剤(アルツRディスポ関節注)・水溶性ステロイド(リンデロンR 2mg 注)ヒアルロン酸製剤の使用は変形性膝関節症,肩関節周囲炎,関節リウマチによる膝関節痛にのみ認められている.B.関節内注射の方法化膿性関節炎は関節内注射の重大な合併症であるので,注射に際し関節内を無菌に保つために刺入部位の消毒はポビドンヨード液で広くかつていねいに行う.10%ポビドンヨード液塗布後皮膚常在菌が死滅するまで1 分間以上待つ必要がある.刺入部の局所麻酔をすることもあるが,関節穿刺のため18G の注