ブックタイトル在宅医療をはじめよう!医療を変える、地域を変える、文化を変える

ページ
8/14

このページは 在宅医療をはじめよう!医療を変える、地域を変える、文化を変える の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

在宅医療をはじめよう!医療を変える、地域を変える、文化を変える

23システム 編第  話 スタッフを疲弊させない24時間当番体制を構築する!2 患家や施設からかかってきた連絡に対して,電話だけの指示ですませるのが第1段階.看護師が訪問して対応するのが第2段階.夜間や休日の連絡に,看護師だけでなく医師も対応し,必要に応じて往診も行うのが第3段階です.「このレベル以上に何を?」と思われるかもしれませんが,急変や看取りまで,どんな状況にもいつでも対応できるのが第4段階なのです.どんなに優秀で情熱があっても,1人の医師でこの第4段階レベルの対応を24時間365日行うことはできません.医療者が疲弊せずに質の高い在宅医療を提供し続けるためにも,医療者が疲弊しない当番体制づくりは必須なのです.たんぽぽ方式って?4人1ユニットで当番を組む方法よ 今でこそ,たんぽぽ方式として,医師・看護師それぞれ4人1ユニットで夜間や週末の当番を担当するとよいですよと話しているのですが,それに至るまでには紆余曲折がありました. 自分1人で開業しようとした時点から,海のものとも山のものともわからない在宅医療で複数の医師体制を考えていたのかと驚かれますが,さすがに開業当初は,私も人を雇うことに不安がありました.しかし,開業半年もすると,「これはとてつもなく発展する分野になる!」と思いました.高齢者から小児,神経難病や末期がんと多種多様な患者さんをどんどん紹介され,在宅医療はとにかく地域で必要とされていると確信したのです.だからこそ,1人でやっていては長続きしないとの思いを強くしたものでした. 医師2人体制になるまで,私は1人で週末と夜間の当番をしていました.1日も休みがとれない私の状況を見かねた友人の医師が,「君が留守の間,僕が患者さんを診てあげるから,家族で旅行にでも行ってこいよ」といってくれ,開業以来初めて休みをとって,近県に家族と出かけたのは開業して1年が経った頃でした.時には晩酌でリラックスしたい夜もありました.そんな夜の往診時は妻が運転をしてくれて,子どもたちもまだ小さかったため,寝ている子どもたちを起こさないように診療車に乗せて,一家総出で出かけたことも,今では懐かしい思い出です. 医師1人体制が3年間続き,ついに念願の医師2人体制が実現しました.当番は交互で担当することができ,やっと定期的に休みがとれるようになりました.しかし,1人が夏休みなどで長期に休んだ場合は,すべての負担がもう1人にかかり,医師1人体制と変わりません.3人体制になっても,1人が休むと夜間当番と週末当番の連続になり,けっして「疲弊しない当番体制」にはならなかったのです.開業から5年が経って常勤医が4人に