ブックタイトル多職種で取り組む食支援

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概要

多職種で取り組む食支援

134はじめに 本項のタイトルは月刊誌での特集に合わせ,編集幹事の古屋 聡先生からいただいたものだが,書籍化にあたっても先生の熱意を尊重し,タイトルはそのまま継続させていただくこととした.内容も京都府,滋賀県の仲間とともに取り組む「京滋摂食嚥下を考える会」の活動を中心に,月刊誌掲載時には紹介できなかった最近の進展も含めて,地域での多職種連携,地域づくりへの試みを紹介させていただく.京滋摂食嚥下を考える会Ⅰ 2009年に当院栄養サポートチーム(NST)が実施した京都府内NST稼働施設,京都市山科区の病院・介護施設を対象とした嚥下調整食実態調査から,多くの施設で独自の基準に基づいて嚥下調整食が提供され,そのことが地域連携や摂食嚥下の問題への共通理解の障害になっていることが判明した1).そこで,2010年に京都府,滋賀県で栄養,摂食嚥下の問題にかかわる多施設,多職種のメンバーが集い「京滋摂食嚥下を考える会(以下,考える会)」が発足した(図Ⅴ- 4 -1).考える会では,多くの施設で独自に工夫されていた嚥下調整食の現状を踏まえ,各施設の嚥下調整食食支援と地域活動─ 病院NSTから地域へ食は腹におさめるだけにあらず,生活と文化とこころである─ 京滋摂食嚥下を考える会の取り組み─4図Ⅴ- 4 -1 京滋摂食嚥下を考える会ホームページ当会の活動は,本ホームページ(http://keiji-enge.wix.com/ksgd)やFacebook などで公開している.ホームページからは当会が作成した摂食嚥下連絡票とその解説書もダウンロードできる.