ブックタイトル事例で解決!もう迷わない抗認知症薬向精神薬のつかいかた

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事例で解決!もう迷わない抗認知症薬向精神薬のつかいかた

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事例で解決!もう迷わない抗認知症薬向精神薬のつかいかた

2A 使い分けの基本を考えるアルツハイマー型認知症あるいはレビー小体型認知症と診断した後,認知症症状の進展抑制効果を期待して抗認知症薬を開始するのが原則である(ただし,わが国では,レビ―小体型認知症に対して抗認知症薬はいずれも保険適応を認可されていない).現在,わが国で使用可能な抗認知症薬4 種をどのように使い分けるかについては迷うことが多い.たとえば,「コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル塩酸塩(アリセプトR),ガランタミン臭化水素酸塩(レミニールR),リバスチグミン(イクセロンR パッチ,リバスタッチR パッチ))の使い分けをどう考えるか?」,「メマンチン塩酸塩(メマリーR)はどのような患者さんに処方したらよいか?」,「両者の併用をどう進めていくか?」など,解決すべき課題は少なくない.ここでは,著者が日常臨床で考えている抗認知症薬の使い分けの基本について解説する.薬効からの使い分けを考える図Ⅰ-1 は,抗認知症薬4 種の位置づけを示したものである.コリンエステラーゼ阻害薬は患者さんの行動や感情,言動を活発にさせる働き,メマンチン塩酸塩はそれらを安定化する,あるいはやや抑制する働きをもつ薬剤と考えると,両者の使い分けがみえてくる.この視点をさ抗認知症薬ドネペジル塩酸塩ガランタミン臭化水素酸塩リバスチグミンメマンチン塩酸塩抗てんかん薬抗精神病薬向精神薬行動・感情・言動を抑える・安定化する薬剤行動・感情・言動を活発にさせる薬剤図Ⅰ-1 薬効からみた抗認知症薬の位置づけ