ブックタイトル認知症でお困りですか?かかりつけ医の疑問にお答えします

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認知症でお困りですか?かかりつけ医の疑問にお答えします

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認知症でお困りですか?かかりつけ医の疑問にお答えします

薬物療法711)「 認知症疾患治療ガイドライン」作成合同委員会(編),日本神経学会(監):認知症の行動・心理症状(BPSD)の頻度はどの程度であるか.認知症疾患治療ガイドラン2010コンパクト版2012,医学書院,東京,24-25,2012.2) 川畑信也:ドネペジルの至適投与量を再考する─症例からみたドネペジルの臨床効果.老年精神医学雑誌,23(増刊):63-70,2012.3) 高橋 智:易怒性,易刺激性.老年精神医学雑誌,22(増刊):115-120:2011.4) Cummings JL,Schneider L,Tariot PN,et al:Reduction of behavioral disturbance and caregiver distress by galantamine inpatients with Alzheimer's disease.Am J Psychiatry,161(3):532-538,2004.参考文献家族にはこのように説明する①ドネペジル処方時の説明:「元気がよくなることで,少しイライラする,怒りっぽくなる方がいます.ご家族が困るような場合には,対応しますのでご相談ください」② 患者が怒りっぽいと家族が訴えた場合の説明:「どんなときに怒りっぽいですか?」とたずねてみる.「同じことを何度も聞くので叱ってしまう.できなくなったことを繰り返し教えていると怒り出す.与えた計算や漢字のドリルをさせると怒りっぽくなる」など,家族の不適切な対応が原因であることも多い.家族には「患者さんができなくなったことを叱る,教育するのではなく,本人の好きなことやできることを続けさせてください.本人ができなくなったことは家族が援助して安心させてください」と説明している.ワンポイントアドバイス 介護者の適切な対応で興奮や易怒性を減らすことができる.介護者が1人だけで頑張りすぎないように,周囲の家族に協力を得たり,介護サービスを利用するよう勧めることが望ましい.実践で知識を整理しよう!