ブックタイトル事例で解決!もう迷わない認知症診断

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事例で解決!もう迷わない認知症診断

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事例で解決!もう迷わない認知症診断

事例 25 認知症専門医療機関で診断されたレビー小体型認知症 87 歳,男性図25-4 123I-IMP-SPECT 検査 3D-SSP 統計解析画像SurfaceGLB3D-SSP Analysis:DecreasePOSTPOSTRT.MEDRT.MEDLT.MEDLT.MEDSUPSUPINFINFLT.LATLT.LATANTANTLL LL L LR RRR RR R RL LZ76543RT.LATRT.LAT2レビー小体型認知症の臨床診断基準から学ぶことは?表25-21)にレビー小体型認知症の臨床診断基準を示した.臨床診断基準のなかで重要な診断ポイントとして,①認知症が存在すること,②幻視の存在,③パーキンソン症状の存在の3点がある.とくに①と②に動揺性・浮動性がみられることが診断のカギになる.その他の症状としてレム睡眠行動障害(REM sleep behaviordisorder:RBD)の存在も診断の補助になるので,病歴聴取の際には是非聞いておきたい(p.80 の「ワンポイントアドバイス」参照).さらに,病歴で転倒しやすいこともレビー小体型認知症を考えさせる所見である.診断後の重要なポイントしては,薬剤に対する過敏性の問題である.精神あるいは神経系に作用する薬剤はすべて,レビー小体型認知症では過敏な反応を示す可能性があることを頭の隅において薬剤を選択・使用することが必須となる.コラム参考文献1) McKeith IG, Dickson DW, Lowe J, et al:Diagnosis and management of dementia with Lewy bodies:third report of the DLBConsortium. Neurology, 65:1863-1872, 2005.133