ブックタイトル医動物学 改訂7版

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概要

医動物学 改訂7版

48 原 虫 類三日熱マラリア原虫熱帯熱マラリア原虫四日熱マラリア原虫卵形マラリア原虫末梢血中に出現する原虫の型輪状体,アメーバ体,分裂体,生殖母体などが普通にみられる輪状体と生殖母体のみがみられ,アメーバ体,分裂体は普通みられない三日熱と同じ三日熱と同じ赤血球内の原虫数大ていは1 個,時に2 個の感染がみられる2 個以上の感染がしばしばみられる2 個以上の感染はまれである四日熱と同じ被感染赤血球の形円形で大きくなる円形で大きくならない円形で大きくならない卵形でやや大きくなる輪状体の性状輪状体は大きく,核はほとんど1 個,末期にはシュフナー斑点が現れる(D)輪状体は小さく,核は2 個のことがよくある(I),時に大形輪状体が現れる輪状体は大きく三日熱に似る(N)輪状体は大きく,核は2 個のことがある(Q)アメーバ体の性状赤血球は大きくなり,シュフナー斑点著明(E)末梢血中には出現し難い,モーラー斑点あり(J)帯状体の現れるのが特徴(O),稀にチーマン斑点が現れる全体に卵形で,一端が鋸歯状,シュフナー斑点あり(R)分裂体の性状メロゾイトは12 ~ 18 個で2 列輪状に並び,色素顆粒は中央に集まる(F)末梢血中には出現し難い,メロゾイトは8 ~ 18 個,色素顆粒は多い(K)メロゾイトは1 列に並び8 ~ 10 個,色素顆粒は中央に集まる(P)メロゾイトは6 ~ 12 個,色素顆粒は中央に集まる(S)生殖母体の性状雌性生殖母体雄性生殖母体円形で雌の方は核が辺縁にあり強く染まる(G),雄は核が中央で輪郭が不明瞭,やや淡染する(H)半月形を示すのが特徴,雌は細長く核が強く染まる(L),雄は鈍円で核,細胞質ともやや淡染(M)三日熱に似る三日熱に似る病原性良性悪性良性良性感染者数と分布地域感染者数が最も多い.熱帯・亜熱帯・温帯に広く分布する三日熱に次いで感染者数が多い.熱帯とくにアフリカや東南アジアに多い感染者数は少ない.熱帯・亜熱帯に分布する感染者数は少ない.熱帯アフリカが主な分布地,フィリピン,タイ,ベトナムにも分布するマラリア[C]ヒト寄生4 種マラリア原虫の形態マラリアの診断を行うためには,その形態をよく知り,ただ単にマラリアと診断するだけでなく,どの種のマラリアであるかを診断しなければならない.下の図表と右の写真(図108)を対比して診断に役立ててほしい.★★★21protozoa