ブックタイトル器官病理学
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器官病理学
起こり脳梗塞となることもある.発生部位は皮質あるいは皮質下が多い.◆発生機序:高齢者で頻度が高い.Alzheimer 病に関連するAb40 が沈着する場合が多く,発症はアポリポ蛋白質E の遺伝子多型と関連する.また遺伝性脳出血の家系では,アミロイド前駆蛋白質amyloid precursor protein(APP)の遺伝子に変異を認める.そのほかの原因としては20 種類を超えるアミロイドが報告されており,トランスサイレチン,ゲルゾリン,シスタチンC などの遺伝子変異が知られている.◆形態:アミロイドはクモ膜あるいは皮質内の小血管壁にHE 染色にてエオジン好性の無構造物として認識され,コンゴーレッドCongo red染色やDFS(direct fastscarlet)染色などのアミロイド染色後,偏光によりアップルグリーンを呈する(図14-6).◆臨床的事項:剖検脳に加えて,最近では高齢者の皮質736 第14 章神経*図14-7 動静脈奇形a.動静脈奇形:血管造影,b.CT血管撮影:ナイダスの三次元画像,c.動静脈奇形のナイダス:摘出検体,d.動静脈奇形の組織像:大小の異常血管がみられる(エラスチカ-マッソン染色)*は介在する脳組織.(写真提供:札幌麻生脳神経外科病院村田純一先生)図14-6 アミロイド血管炎a.動脈壁に好酸性の無構造物の沈着がみられる,b.アミロイド染色.