ブックタイトルはじめる!つかえる!看護のための薬理学

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概要

はじめる!つかえる!看護のための薬理学

アセチルコリン関連薬 45例題 (看護師国家試験第97 回 午前問題36)麻酔前投薬で気管支粘膜からの分泌抑制を目的に使用するのはどれか.1)モルヒネ2)アトロピン3)ジアゼパム4)ペンタゾシン解 説   麻酔に関係する4 つの薬の中から抗コリン薬(アトロピン,スコポラミン)を選ばせる問題.抗コリン薬は国試対策の最重要項目である.1) モルヒネは痛み止め(鎮痛薬)だが,麻酔前に与薬すると患者の不安を和らげ,眠気を引き起こす.つまり,麻酔の導入をすみやかにする効果がある.2) アトロピンを麻酔前に投与するおもな目的はだ液や気管支粘液の分泌抑制だ.窒息防止効果や術後肺炎予防効果が期待できる.胃透視や上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)の前にも使用される.おもな目的は胃液分泌抑制.3) ジアゼパムは抗不安薬.麻酔や手術に対する患者の不安を軽減する目的で投与される.4) ペンタゾシンは鎮痛薬(非麻薬性鎮痛薬).麻薬性鎮痛薬はもちろんモルヒネだ.例題 (看護師国家試験第98 回 午前問題11)緑内障で禁忌なのはどれか.1)アトロピン2)インスリン3)フロセミド4)ジゴキシン解 説   眼圧が異常に高まる病態が緑内障である.原因の1 つは眼房水の循環障害.眼房水の循環を正常化する,つまり眼房水の流路を広げる目的で使用される薬がコリン作動性薬ピロカルピン.点眼薬として投与される.1)アトロピンは抗コリン薬.ピロカルピンとは逆に緑内障を悪化させるので禁忌.2)インスリンは緑内障とは無関係.3)フロセミドは利尿薬.4)ジゴキシンは強心薬.正解 2正解 1