ブックタイトルはじめる!つかえる!看護のための薬理学

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概要

はじめる!つかえる!看護のための薬理学

例題にチャレンジ 183調剤薬局には天秤やメスフラスコなどの計測・計量器が置いてある.計測・計量とは道具や機械を使ってはかる(計る,測る,量る)こと.これには計算がつきもの.つまり,薬と計算は切っても切れない関係にあるわけだ.さて,看護師国家試験出題基準の変更に伴い,平成22 年から看護計算(看護師が行う薬用量の計算)の出題数が増え,最近では難易度も上がっている.どんな問題が出題されるのかを実感する目的で,まずは小学校高学年レベルの計算能力があれば解答できる例題にチャレンジしてみよう.4 題のうち1 題は看護師国家試験の過去問である.例題1解 法 基本式1 を変形して数値を代入する.∴ 必要な錠数 = 必要な力価 ÷ 1 錠の力価= 30(mg) ÷ 20(mg/ 錠)= 32 錠 (単位計算:mg × 錠/mg = 錠)= 1.5 錠A 例題にチャレンジ 利尿薬フロセミド30 mg を経口投与するためには力価20 mg の錠剤がいくつ必要か.基本式1 1 錠の力価 × 必要な錠数 = 必要な力価この章のメインテーマは看護師が行う薬用量などの計算である.2010 年(平成22 年)の国家試験から出題数が増え最近では難易度も上がっている.計算するためにはまず式を立て,次にそれを解くという2 段階の作業が必要だが,理科の知識を活用しないと式を立てることができない.これだけはというレベルに限定しても濃度と当量についての復習は絶対に必要である.はじめに看護計算第7章