ブックタイトルまるわかり!基礎生物

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まるわかり!基礎生物

34 第3章 ? 生体を構成している物質CH2OHOHHHOHHH OHグルコースフルクトースO H1aa1 → b2H CH2OHHHOOH HHOCH O 2Ob2CH2OHOHHHOHHH OHグルコースグルコースO H1aa1 → a4 CH2OHOHHHOHHH OHH OOa4CH2OHOHHHHOHH OHガラクトースグルコースOH1bb1 → b4 CH2OHOHHHHOHH OHH OOb4スクロースマルトースラクトース図3―12 代表的な二糖類の構造3.多糖類 単糖が多数結合したものが多糖類です.代表的な多糖類には,デンプン(アミロースとアミロペクチンよりなる),グリコーゲン,セルロースがあります(図3-13,表3-4). デンプンは,光合成産物の貯蔵型として,根や種子内に蓄えられています.200 ~ 300 個のグルコースが直鎖状に結合したものがアミロースです.また,2,000 ~3,000 個のグルコースが直鎖状に並び,所々で枝分かれした構造をもつものがアミロペクチンです. グリコーゲンは,動物体内におけるグルコースの貯蔵型として肝細胞中などに含まれる分岐構造を持ったものです.セルロースは細胞壁の主成分で,5,000 ~ 6,000 個ものグルコースが直鎖状に連なったものです.綿,麻,パルプなどはほぼ純粋なセルロースからできています.表3―3 代表的な二糖類の特徴二糖類C12H22O11スクロースsucrose(ショ糖)砂糖の主成分.グルコースとフルクトースが結合したものマルトースmaltose(麦芽糖)2分子のグルコースが結合したものラクトースlactose(乳糖)乳汁に含まれ,ガラクトースとグルコースが結合したもの表3―4 代表的な多糖類の特徴多糖類(C6H10O5)nデンプンstarch 200 ?3,000 個のグルコースが結合したもの.α-グルコースが直線的につながり,らせん構造となる.アミロースとアミロペクチンに分けられる.ヨウ素デンプン反応は青?青紫グリコーゲンglycogen 動物の貯蔵多糖.ヨウ素デンプン反応は赤紫セルロースcellulose 植物の細胞壁の主成分.ヨウ素デンプン反応は見られない.5,000 ?6,000 個のβ-グルコースが直鎖状につながり,直線状の分子どうしが水素結合で結びつきシート構造となる図3―13 代表的な多糖類の構造(模式図)b ─グルコースの直鎖(シート状)水素結合a ─グルコースの直鎖(らせん状)アミロースアミロペクチンデンプングリコーゲンセルロース