ブックタイトルアメリカ臨床留学への道4版

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アメリカ臨床留学への道4版

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アメリカ臨床留学への道4版

いる.各専門分野の人気,難易度は,それらの要素を反映している.参考までに最後の項目に,各専門医の満足度・不満足度を示した.満足度が一般に高い専門分野は,Dermatology,Pediatrics,Urology,Orthopedic Surgery,Neurological Surgery,Neurology,Emergency Medicine,Plastic Surgery,GeneralSurgery,Family Medicine,Ophthalmology で40%以上の満足度を示している.一方,不満足度が高い専門分野は,Psychiatry,Otolaryngology,Obstetrics &Gynecology,Plastic Surgery,Ophthalmology,General Surgery,Internal Medicineで,20%を超えている.もう一つ重要なのが,Malpractice Insuranceの掛け金で,専門分野だけでなく州によっても大きく異なるが,特にObstetrics & Gynecologyでは訴訟の増加に伴って掛け金自体も年々上昇している.それが医師の確保を困難にする州もあり,社会問題になっている.E 最近のマッチングの動向日本人がアメリカの研修プログラムに入るには,アメリカの医学部を卒業するか,日本を含むアメリカ以外の医学部を卒業してからマッチングに参加することになる.マッチングには,アメリカの医学部卒業生の動向が大きな影響を与える.表3-5に2012年度のレジデンシーのマッチングの結果を示す4).全米で約24,000のポジションに対し,約32,000 人(内US Senior 約17,000 人)が応募し,約23,000人(内US Senior 約16,000人)がマッチした.Anesthesiology,Dermatology,Neurology,Physical Medicine & Rehabilitation,Plastic Surgery,Radiation Oncology,Diagnostic Radiologyは,それぞれPGY-1,PGY-2向けのポジションが別個に募集されているため,併記した.項目1 と2 に,プログラムの総数とマッチングによって定員を満たさなかったプログラムの数を示した.定員を満たさなかったプログラムの数が少ないほど,人気が高いと思われる.項目3 と4 は,全体のポジション数および応募者数を示している.項目5 に単純倍率(応募者数/ポジション数)を示した.項目6 には,プログラムが定員を満たすために一つのポジション当たりにランクする応募者の数を示している.一人で複数の異なるプログラムのポジションに応募するため,項目5 より項目6 の数値が大きい.一般に数値が大きいほど難38 3.アメリカ卒後研修制度の実際