ブックタイトルアメリカ臨床留学への道4版

ページ
2/12

このページは アメリカ臨床留学への道4版 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

アメリカ臨床留学への道4版

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

アメリカ臨床留学への道4版

Information technology(IT)化のもたらした情報共有の結果として,世界中で政治的,文化的,医学的にも大きな変革が起こりつつある.日本の医学教育においても,国際標準に準拠したカリキュラムを導入するか,日本独自の伝統的なカリキュラムに固執し続けて旧態依然にとどまるかの岐路に立たされている.2010 年にEducational Commission for Foreign Medical Graduates (ECFMG)は,2023 年以降,国際標準である世界医学教育連盟World Federation for MedicalEducation(WFME)もしくは米国医学教育連絡委員会Liaison Committee onMedical Education(LCME)と同等の基準で認証された医学部の出身者にのみ,米国医師国家試験USMLE の合格認定証を与えると発表した.日本の医学部出身者が同資格を得るためには,クリニカルクラークシップの時間を増やし,国際標準に則った教育を実施しているという認証を医学部が取得している必要があり,2016年までの対応が求められている.現在,これに間に合わせるため日本のいくつかの大学でも対策を講じ始めている.著者自身,2005 年にCalifornia州の医師免許を取得する際,クリニカルクラークシップの単位未習得のため,小児科,産婦人科クリニカルクラークシップを一からUniversity of PittsburghMedical Center で研修する羽目になった.人気のあるCalifornia 州の医師免許取得のハードルが高いがゆえに,この再履修は仕方ないとぐらいにしか当時は考えなかったが,今後国際標準に則った医学部教育が日本においても必要となり,クリニカルクラークシップの単位認定も大きな変革を迫られることであろう.3アメリカ臨床留学1― Overview ―