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カテゴリー: 臨床薬学  |  基礎薬学

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visual core pharma

薬物治療学

改訂11版

住吉病院薬剤部 吉尾 隆 編集
ほか10名 編集

定価

9,680(本体 8,800円 +税10%)


  • B5判  920頁
  • 2022年4月 発行
  • ISBN 978-4-525-72101-5

薬物治療のスタンダードな教科書!

薬物治療学のスタンダードな教科書の改訂版!病態と主な治療薬の作用点をカラーイラストで示し,標準的な薬物治療を理解するために必要な臨床医学・薬学の基礎知識を解説.さらに第106回を含む過去の薬剤師国家試験の出題内容を反映し,改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムにも対応.薬学生や薬剤師に大いに役立つ一冊.

  • 序文
  • 目次
序文
 この度,「visual core pharma 薬物治療学」改訂11版を発刊することになりました.初版から10年が経過し,今後も新たな知見を増やし,さらに発展・充実した書籍として編集を進めてまいります.
 改訂10版の序文では,今後の薬剤師には,処方設計と薬物治療の実践が求められると記載しました.薬学教育でも,薬剤師が担う臨床的な薬物治療の実践について各大学で講義が行われています.処方解析学では,医師がどのような意図で薬物治療を実施しているかについて,薬剤の適応症のみならず,多くのエビデンスや診療ガイドラインから考えるとともに,薬物治療を支援する薬剤師の業務を学びます.処方設計管理学は,薬剤師の視点で適切な薬物治療を提案することを目的とした学問です.すなわち,処方解析学で学んだ具体的な薬物治療の実際とその管理をもとに,薬剤師自らが主体的に,効果的で安全な薬物治療に関与することを目的としています.
 薬剤師には医師とともに薬物治療の適正化に責任を持ち,効果的で安全な薬物治療を国民に提供する義務があります.しかし,臨床現場では,所謂ポリファーマシーに関する問題点が指摘され,その改善が求められています.ポリファーマシーは,「poly」+「pharmacy」を組み合わせて作った造語で,「多剤併用」を意味します.厚生労働省の「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」では「多剤服用の中でも害をなすもの」をポリファーマシーと呼び,単に服用する薬剤数が多いことではなく,それに関連して薬物有害事象のリスク増加,服薬過誤,服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態としています.また,この指針の主たる利用者は医師,歯科医師,薬剤師であると記載されています.したがって,薬剤師が医師,歯科医師と協働して薬物治療の適正化に寄与することが求められており,その基礎となるのが,処方解析学と処方設計管理学となります.
 2016年度の診療報酬改定では,医薬品の適正使用の推進に向けたポリファーマシーの改善を目的として,入院には薬剤総合評価調整加算,外来には薬剤総合評価調整管理料が新設されました.薬剤総合評価調整管理料は診療報酬点数表のB008−2に掲載され,薬剤師業務に対する診療報酬となっています.薬物治療の適正化のため総合的に評価を行い,処方内容を検討した結果,処方される内服薬が減少した場合に評価される報酬です.具体的に示すと,服用を開始して4週間以上経過した内服薬が6種類以上処方されている患者(入院患者以外)への介入により,処方される内服薬が減少したことを評価します.ポリファーマシーの改善は薬剤の減量・中止が目的ではありませんが,薬剤総合評価調整管理料では,当該患者の病状および生活状況等に伴う服薬アドヒアランスの変動等について十分に考慮した上で処方内容を検討し,薬剤投与により期待される効果と副作用の可能性等について総合的に評価し,減薬することが求められています.つまりこの診療報酬は,ポリファーマシーの改善等,医薬品の適正使用の推進のために薬学部で教育してきた処方解析学と処方設計管理学を,薬剤師が医療現場で実践し,その結果が評価されたものとも解釈できます.
 初版において「今後,適切な薬物治療の実施には,医師と薬剤師の協働が益々重要になり,不可欠なものとなっていくと考えられます」とした予測は,実現していると考えます.本書が,大学教育での薬物治療学の一般的な知識習得に留まらず,臨床現場での実践書としての役割も担い,より良い薬物治療と医療の実践を目指して進化していくことを願っています.

2022年早春
編者を代表して
吉尾 隆
目次
Ⅰ章 総 論
薬物治療学概論

Ⅱ章 臨床検査値
臨床検査とは

Ⅲ章 疾患と薬物治療
心臓・血管系疾患
 1 不整脈
 2 心不全
 3 高血圧
 4 腎血管性高血圧・腎実質性高血圧
 5 虚血性心疾患
 6 閉塞性動脈硬化症
 7 心原性ショック
 8 感染性心内膜炎・胸膜炎
 9 その他の心臓・血管系疾患

血液・造血器系疾患
 10 貧血
 11 血栓・塞栓
 12 播種性血管内凝固症候群
 13 血友病
 14 紫斑病
 15 白血球減少症
 16 白血病
 17 悪性リンパ腫
 18 多発性骨髄腫

消化器系疾患
 19 消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)
 20 胃食道逆流症
 21 胃炎
 22 腸炎(急性腸炎)
 23 潰瘍性大腸炎
 24 クローン病
 25 過敏性腸症候群
 26 虫垂炎
 27 肝炎・肝硬変
 28 薬剤性肝障害
 29 胆石症
 30 胆管炎・胆囊炎
 31 膵炎
 32 痔核
 33 下痢・便秘
 34 悪心・嘔吐

腎臓・尿路疾患
 35 ネフローゼ症候群
 36 糸球体腎炎
 37 腎不全
 38 糖尿病腎症
 39 薬剤性腎症
 40 尿路感染症・腎盂腎炎
 41 尿路結石
 42 過活動膀胱・低活動膀胱・膀胱炎
 43 前立腺肥大症

生殖器疾患
 44 異常妊娠
 45 異常分娩
 46 不妊
 47 子宮内膜症・子宮筋腫
 48 その他の生殖器疾患

呼吸器・胸部疾患
 49 慢性閉塞性肺疾患(気管支炎・肺気腫)
 50 気管支喘息
 51 上気道炎(かぜ症候群)・急性気管支炎
 52 インフルエンザ(流行性感冒)
 53 肺炎
 54 間質性肺炎
 55 肺結核
 56 百日咳

内分泌系疾患
 57 甲状腺機能異常症(亢進症/低下症)
 58 副甲状腺機能異常症(亢進症/低下症)
 59 クッシング症候群
 60 アジソン病
 61 アルドステロン症
 62 尿崩症
 63 その他の内分泌系疾患

代謝性疾患
 64 糖尿病
 65 脂質異常症
 66 高尿酸血症・痛風

神経・筋疾患
 67 脳炎・髄膜炎
 68 脳血管疾患
 69 一過性脳虚血発作
 70 てんかん
 71 熱性けいれん
 72 重症筋無力症
 73 パーキンソン病
 74 アルツハイマー病
 75 血管性認知症
 76 レビー小体型認知症
 77 慢性頭痛
 78 その他の神経・筋疾患

精神疾患
 79 統合失調症 
 80 うつ病・双極性障害(躁うつ病)
 81 神経症
 82 心身症
 83 睡眠障害(不眠・ナルコレプシー)
 84 薬物依存症
 85 アルコール依存症

耳鼻咽喉疾患
 86 めまい・メニエール病 
 87 アレルギー性鼻炎・花粉症
 88 副鼻腔炎
 89 中耳炎
 90 その他の耳鼻咽喉疾患

皮膚疾患
 91 アトピー性皮膚炎
 92 皮膚真菌症
 93 蕁麻疹
 94 薬疹
 95 水疱症
 96 乾癬
 97 接触皮膚炎
 98 光線過敏症
 99 褥瘡

眼疾患
 100 緑内障
 101 白内障
 102 結膜炎
 103 網膜症
 104 その他の眼疾患

骨・関節疾患
 105 骨粗鬆症
 106 関節リウマチ
 107 変形性関節症
 108 骨軟化症

アレルギー・免疫疾患
 109 アナフィラキシーショック
 110 後天性免疫不全症候群
 111 全身性エリテマトーデス
 112 その他のアレルギー・免疫疾患

感染症
 113 全身性細菌感染症
 114 皮膚細菌感染症
 115 薬剤耐性菌感染症
 116 ヘルペスウイルス感染症
 117 その他のウイルス感染症
 118 深在性真菌症
 119 原虫感染症
 120 寄生虫感染症

悪性腫瘍
 121 胃癌
 122 食道癌 
 123 大腸癌 
 124 肝癌 
 125 胆囊癌・胆管癌
 126 膵癌
 127 肺癌
 128 腎癌
 129 前立腺癌
 130 膀胱癌
 131 子宮癌(子宮体癌/子宮頸癌)
 132 卵巣癌
 133 乳癌
 134 脳腫瘍
 135 骨肉腫・ユーイング肉腫
 136 網膜芽細胞腫
 137 その他の悪性腫瘍

その他の薬物治療
 138 緩和医療
 139 支持療法
 140 臓器移植・造血幹細胞移植・輸血
 141 全身麻酔
 142 消毒薬

薬剤師国家試験 出題問題対応表
   
薬物治療学改訂11版 主な改訂箇所一覧
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