Rp2013年3月臨時増刊号

Rp2013年3月臨時増刊号 page 3/12

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概要:
Rp2013年3月臨時増刊号

はじめにiii 保険薬剤師になったばかりのときは、「調剤報酬点数表」や保険請求についてどのように知識を整理して保険薬局の業務につなげるか、手かがりが欲しいのではないでしょうか。本書は、そのような方々の道案内となるよう、実務に関する事項を中心にまとめています。それまでの変遷を理解し、改定となった背景や、保険薬剤師に何が求められているか関連する法律とあわせて学ぶことで、実務に応用する力が身につきます。保険薬局のしごとに長く携わっている方も、もう一度、知識を整理してみましょう。保険薬剤師全体の知識が豊かになることで、国民から支持される薬剤師の評価も変わってきます。保険のしくみや算定の決まりを理解するだけでなく、保険薬局や保険薬剤師に社会が期待していることが、調剤報酬点数表の中には込められています。 保険薬局は保険薬剤師が主役の職場です。保険薬剤師としての見識、すなわち判断力や、医療の担い手として患者さんのために何をするべきかが毎日問われるしごと、それが保険薬局です。医療のなかでも、臨床の業務を担う保険薬局のしごとには模範解答はありません。病態や薬物療法は患者さんごとに異なっており、われわれ保険薬剤師は患者さんと向き合い、保険薬剤師としてどのような行動につなげるか考えていかなければなりません。患者さんの一番近くにいる薬剤師であるからこそ、患者さんに寄り添う医療を実践するための仕事とは何かを考えましょう。 本来、法律の組み立てはロジカルなものです。調剤報酬点数表も論理性のある組み立てで構成されているものですから、基礎を理解すれば応用につながるはずです。しかしながら近年、次々に積み上げられる解釈からは論理的に考えを組み立てにくい事例が散見されることがあります。このようなとき、保険薬剤師として根拠をもって算定と請求にあたり、判断を下さなければなりません。請求内容に対する審査支払機関の判断は、地域によって異なる場合もあります。算定には算定根拠と、裏打ちとなる要件を満たす記載が必要となります。そして、その算定に対し患者さんの納得が得られるか考えてみましょう。実際の調剤において、調剤行為を行っても算定要件を満たさなければ点数評価には至らないこともあります。「錠剤をつぶしたのだから、その仕事に対して算定できるはずだ」「実際に製剤を行ったのだから算定してもよい」という考え方ではなく、請求のルールに合致しているか否かが算定の判断基準なのです。保険薬剤師に課された公法上の契約である「適正な保険調剤」を全うするために改めて本書で知識を整理しましょう。処方せんに医師の指示があるからと言って、腸溶錠や徐放製剤を粉砕するのではなく、薬学的な知識をもって医師に情報を伝えましょう。算定が最初にあるのではなく、薬学的な知識や深い洞察力の結果が調剤報酬算定の根拠となっていることを忘れずに!!  2013 年初春オフィス シリウス 山口 路子はじめに