ブックタイトル薬局6708

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概要

薬局6708

薬 局 2016 Vol.67, No.8 2463 29はじめに消化管からの吸収過程で生じる薬物相互作用には,さまざまなメカニズムがある.代表的なメカニズムと実際に相互作用が生じる組み合わせの例を表に示した.表の中で,生体側を介した生物学的相互作用に関しては,多くの場合,影響が一定時間持続するため,両剤が消化管内で直接出会うことがなくても,相互作用が生じうる.すなわち,併用のタイ薬物吸収過程では,さまざまなメカニズムによって薬物相互作用が生じるため,それらのメカニズムを正しく理解しておく必要がある.消化管内で薬物同士が出会って生じる物理化学的な相互作用は,薬物の投与タイミングを適切にずらして消化管内で両剤が出会わないようにすることで,相互作用を回避できる可能性がある.相互作用を回避するために必要な投与間隔は,薬物の組み合わせによって異なると考えられる.相互作用を回避するために必要な投与間隔は,薬物の投与量や食事の有無などの要因によっても異なる可能性がある.大谷 壽一慶應義塾大学薬学部 臨床薬学講座 教授吸収過程のDDIについては,併用のタイミングをずらせば問題ないですか?■ DDIの基本とピットフォール! エキスパートが答えるQ&A ?? ?表消化管からの吸収過程で生じる薬物相互作用の代表的なメカニズムと具体例メカニズム薬物の組み合わせの例物理化学的相互作用複合体の形成ニューキノロン系抗菌薬と金属カチオンセフジニルと鉄剤物理的吸着・交換バルビツレートと活性炭ワルファリンとコレスチラミン直接的なpHの変動イトラコナゾールとコーラ生物学的相互作用消化管運動能の変化アセトアミノフェンとメトクロプラミド胃酸分泌の変化によるpHの変動イトラコナゾールとオメプラゾール輸送担体の阻害・誘導ジゴキシンとリファンピシン腸内細菌の変動ジゴキシンとエリスロマイシンFeature | 薬物相互作用