ブックタイトル症候別漢方治療論 月経関連症候

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症候別漢方治療論 月経関連症候

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症候別漢方治療論 月経関連症候

2第1 章 漢方治療入門西洋医学からみた月経関連症候月経異常,月経困難症とは? ? ? 月経異常においては,初経年齢,月経周期の整順性,経血の量,月経随伴症状,不妊症の有無などの聴取が重要である.これにより,思春期早発症や早発閉経,頻発月経,稀発月経や無月経,過多月経,過少月経,月経困難症などの診断が可能である.月経の開始と終止の異常では,思春期早発症,原発性無月経,早発閉経がある.周期の異常では,周期の短縮する頻発月経と,延長する稀発月経(周期3 ヵ月以内),無月経(3 ヵ月以上)がある.卵巣機能が不安定な時期である思春期や更年期に多く認められる.経血量の異常では過多月経,過少月経がある.過多月経を示す代表的な疾患は子宮筋腫である.子宮筋腫の好発年齢は40 代であり,これに周期の異常である頻発月経が併発すると失血量は多量となる.子宮筋腫はその子宮内の発生部位によって症状の程度が異なり,特に粘膜下子宮筋腫の症例では,その大きさに関係なく過多月経の程度が強い.月経の期間については,過長月経と過短月経がある.過長月経は8 日以上出血が続くものであり,過短月経は1 ~ 2 日で終了してしまうものである.月経困難症をきたす疾患は多岐にわたり,頻度が高く臨床的に重要なものは,子宮筋腫,子宮内膜症,機能性月経困難症などである.子宮筋腫では過多月経とともに,下腹部痛,腰痛がみられることが多い.子宮内膜症は,比較的頻度は高く,また最近増加傾向にあるとされる.本症は病巣が子宮周囲にも進展して,出血や壊死を繰り返し,周囲組織と強い癒着を形成する.子宮の可動性も制限されるため,強度の月経痛が認められる.また,月経時以外の性交痛や排便痛などもみられる.月経困難症で頻度が高いのが機能性月経困難症である.本症では,器質性疾患が認められず,解剖学的に性器が未熟な思春期女性,経腟分娩の経験のない若い女性に多い.月経困難症の正確な頻度は不明であるが,軽度のものまで含めるとかなりの頻度になると思われる.月経異常をきたす疾患の鑑別において重要な点は,子宮筋腫と子宮内膜症1