ブックタイトル抗リン脂質抗体症候群合併妊娠の診療ガイドライン

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概要

抗リン脂質抗体症候群合併妊娠の診療ガイドライン

31 ガイドライン作成の過程②産科的APS のリスク評価の方法を検討する.③ APS 合併妊娠のリスクに合った治療方法を検討する.④ APS 母体の産後のフォローについて検討する.⑤ APS 母体から出生した児の管理について検討する.⑥臨床所見のない抗リン脂質抗体陽性者の妊娠管理方法を検討する.⑦原因不明の不育症に対する薬物治療について検討する.● ガイドラインがカバーする範囲わが国におけるAPS 合併妊娠,臨床所見を有しない抗リン脂質抗体陽性者の妊娠,原因不明の不育症患者の妊娠,またこれらの患者の妊娠前後の管理と出生した児の管理.システマティックレビューに関する事項● 実施スケジュール2015年2月:それまでの2年間の研究成果をもとにCQ 候補を挙げた.2015年4月:産婦人科系班員を中心とした小会議にてCQ を整理した.2015年5月: 血栓止血学会の専門家を中心とした小会議にて抗リン脂質抗体測定方法,特にカットオフの設定が可能かどうか議論し,CQ1を修正した.2015年6月: 第1 回班会議にて,CQ を確定し, 作成者を決定した. システマティックレビューチームを結成した.2015年6?7 月:PICO を作成した.2015年9?10月:エビデンス総体の評価を行い,構造化抄録を作成した.● エビデンスの検索それぞれのCQ においてキーワードを抽出し,Cochrane Library, EMBASE,MEDLINE など主要な医療系データベースを検索した(最終検索日2015 年7 月19 日,CQ6-1 のみ最終検索日は2014 年2 月28 日).検索により見つけられた研究論文はタイトルと抄録から一次スクリーニングにかけられ,取り寄せられるべき論文が決定された.取り寄せられた論文は臨床疫学に関して一定のトレーニングを受けた医師が批判的吟味を行い,表1-1に従って根拠の確かさを決めた.● 文献の検索規準,除外基準複数の論文が存在する場合にはシステマティックレビュー,RCT を優先した.採用条件を満たすRCT がない場合には観察研究を採用した.● エビデンスの評価と統合の方法表1-1に示したように研究をデザインと質でクラス分けし,根拠の確かさとして,