このページは,雑誌「治療」の連載記事(2004年6月~2006年3月)を公開したものです.
内容が古い部分もございますが,ご了承ください. 転載・複製は禁止致します.

便利なツール類

これまでの連載では,医療の現場でいろいろと便利なソフトをご紹介してきました.今月はPalmユーザーとしては少し基本に戻って,インストールしてあるとPalmを便利に使うことができる各種ツール類についてまとめてみたいと思います.

1.ソフトの起動

Palmにインストールされているソフトを起動するには,通常アイコンをタップするわけですが,インストールしたソフトが多くなると,アイコンの数も多くなってしまいます.この増える一方のアイコンを整理して,目的のソフトを素早く見つけて起動できるようにするツールが「ランチャー」と呼ばれるソフトです.例えばCLIEですと,CLIE Launcherというソフトが標準搭載されています.そしてこれを置き換える便利なソフトが多数公開されています.

ランチャーの多くは,Palm下部のシルクエリア左上にある「ホーム」ボタンをタップすると起動するホーム画面を置き換える形で,さまざまな機能を実現しています.代表的なソフトとしては,以下のものがあります.

AppShelf多くのユーザーに愛されている,ランチャーの代表ソフトです.ただし,Palm OS 5以上のハイレゾ・デバイス専用です.ランチャーソフトはアイコンをカテゴリ別に整理できますが,このソフトは1つのアイコンを複数のカテゴリに登録することができます.また「拡張エリア」にカレンダーや時計やメモを表示させたり,壁紙を設定できたりといった拡張機能も満載です.似たようなソフトにHandScapeというものもありますが,こちらは海外製です.

Crs-Launcherタブによるカテゴリ分けが可能で,直感的に目的のアイコンを探し出せる便利なランチャーです.

電源オフボタンや,赤外線送信ボタン,ソフトの削除機能などを持っています.

さて,これらのランチャーソフトを利用してアイコンをタップする方法に対して,もう一つのソフト起動方法は,ハードウェアボタンの利用です.通常Palmには4つのハードウェアボタンがあり,1つのボタンに1つのソフトが割り振られています.ボタンを押すと,割り振られたソフトが起動する仕組みです.この割り振りを複数にできれば,ボタンを利用して多くのソフトを起動することができます.ソフトはいろいろありますので,筆者の好みでご紹介したいと思います.

Click LC筆者が使っているソフトです.4つのハードウェアボタンで合計32個のソフトを起動できます.このソフトを気に入っている最大の理由は,ボタンを押したとき,そのボタンに割り振られているソフト名が一覧表示され,ボタンを複数回押すことで一覧表示からソフトを選択できる仕様です.どのボタンにどのようにソフトを登録してあるか,覚える必要がありません.使いなれると片手で操作できるのでとても便利です.

HotButtons正確にはハードウェアボタンにソフトを割り振るランチャーではなく,最大14個のボタンをPalm上に表示して,タップ・起動させるソフトです.このソフトをハードウェアボタンの1つに割り当てることで,ハードウェアボタンを押してHotButtonsを起動,さらに表示されたボタンの1つをタップ,という動作でソフトを起動できます.

NextLauncher設定はとてもシンプルです.起動すると,「最近起動したアプリ」「よく起動するアプリ」「前回,今起動中のアプリから起動したアプリ」の中から合計で11個のソフトが表示されます.表示されるソフトは,実際に起動を繰り返したデータをもとにしますから,使いこむうちに「よく使うソフト,使いたいソフト」が表示されるようになります.なかなか面白いソフトです.

FlexButtonソフト,DAソフト,シルク切り替え,各機能呼び出しなどを,ハードウェアボタンだけでなく,キャプチャーボタンなど各種ボタン類や,スタイラスのペンストローク(動かし方)に割り振ることができます.Palmユーザーの多くが愛用している多機能ソフトです.

2.ファイル管理

CLIEには標準でファイル操作をするソフトが搭載されていますが,さらに多機能なソフトとして,FileZMcFileを使っているユーザーも少なくありません.これらのソフトを利用すれば,ファイル属性(リードオンリーやバックアップ属性など)の変更や,ファイルの削除・移動などが簡単に行えるようになります.また外部メモリの管理も容易で,McFileでは外部メモリに保存しているソフトをホーム画面から直接起動するショートカット機能も備えています.

外部メモリにソフトを保存して,必要に応じてこれを起動するソフトは他に,PowerRUNが有名です.本体メモリは限られていますから,使いたいソフトがたくさんあるときには,導入を検討すべきソフトです.

外部メモリに本体のバックアップを取るBackupBuddyVFSというソフトもあります.CLIEにはもともとMS Backupというバックアップツールがありますが,当然それよりも多機能です.

さらに他のPalmと情報交換をするときに便利なのが,BeamPROという赤外線送信ソフトです.外部メモリを含むPalm上の複数のソフトやデータベースを,赤外線で他のPalmに送信できます.スケジュールデータなど,しばしば送信をするファイルは,あらかじめ「お気に入り」設定をすることも可能です.同様のソフトにはBeamWareというソフトもあります.

3.フォント管理

CLIEユーザーのかたは,カタカナの「ン」と「ソ」の区別が分かりにくい,と感じていらっしゃるかたも少なくないと思います.ンソ字FIXはこの違いを見分けやすくなるように修正してくれるソフトです.フリーウェアですから,ぜひ導入をおすすめします.

Select Fontはフォントを小さく表示してくれるツールです.画面にできる限りたくさんの情報を表示したい場合には有効ですが,フォントはかなり小さくなりますので,見にくく感じるかたもいらっしゃるかもしれません.

リムフォント for クリエはハイレゾCLIEにおいて,任意のフォントへの変更を可能にするツールです.「ゴシック」,「ボールドゴシック/明朝」,「丸文字」,「遊び文字」と,いろいろなフォントに変更が可能です.

英語のソフトを使う場合,一番気になるのは文字化けです.これを解消してくれるツールが,各ソフトごとにフォントを設定してくれるFontSubstです.

GeneralはPalm OS Systemに設定し,個別のアプリケーションは,添付されてくる各種英語フォント(Sony Big,Sony Smallなど)を設定すると,英語のソフトでも,アクサン・テギュやウムラウトなどが,文字化けなくきちんと表示されます.日本語のソフトは,GeneralをPalm OS Systemに設定しておけば,個別に設定する必要はありません.同様のソフトにFonts4OS5というのがあるのですが,こちらは最近のバージョンアップで,メニュー画面の日本語がきちんと表示されない不具合が生じています.

4.手書きメモ

CLIEユーザーの場合は,CLIE Memoという手書きメモソフトが標準搭載されています.またTH55にはCLIE Organizerの機能の一つとして手書きメモが含まれています.しかし特にTH55では,ソフトの反応速度が悪くて,手書きメモは使いにくい,と感じるかたも少なくないと思います.とっさにメモをするには,手書きメモは大変便利なのですが,ソフトの反応が悪くては便利さも半減です.

TH55のワイド画面(ワイドハイレゾ)に対応した手書きメモソフトは多くありません.せっかく広い画面があるのですから,メモもこれを目一杯使いたいところです.筆者が知る限り,ワイドハイレゾ対応のカラー手書きメモは,BugMe! NotePadが代表格だと思います.

アラーム機能があり,メモに連動してアラームを鳴らすことができます.またメモのカテゴリ分類も可能で,高機能な手書きメモソフトになっています.

5.その他

その他こわざの効いたツール類はさまざまなものが作られ,公開されています.HotSync IDを変更してくれるChange Nameやシルクエリアの設定をしてくれるDefaultSilk,暴走したときにソフトリセットをかけてくれるCrashなどなど,筆者のPalmにもさまざまなツールがインストールされています.

これらツールの情報交換には,筆者のblog掲示板をご利用ください.パワーユーザーのPalmにどんなツールがインストールされているか,教えてもらえると思います.