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「薬局」2016年1月 Vol.67 No.1

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2016年1月 Vol.67 No.1
Evidence Update 2016
最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する

定価:2,160円(本体2,000円+税8%)

特集の目次

■特集にあたって(名郷 直樹)
■エビデンスのアップデート法-薬剤師の新たな取り組み
・エビデンスの定期的なアップデート法(青島 周一)
・ジャーナルクラブの実際(桑原 秀徳)
・ジャーナルクラブで明らかになるエビデンスとその後の展開(山本 雅洋)
■エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート!
・降圧薬(名郷 直樹 ほか)
・抗不整脈薬(梶間 勇樹 ほか)
・虚血性心疾患治療薬(和田 恭一)
・抗血栓薬(柴田 啓智)
・気管支喘息治療薬(坂野 昌志)
・慢性閉塞性肺疾患治療薬(宮崎 雅之)
・消化性潰瘍治療薬(米田 博輝)
・肝炎治療薬 −C型肝炎−(北村 正樹)
・過敏性腸症候群治療薬(田中 由佳里)
・糖尿病治療薬(青島 周一)
・‌脂質異常症治療薬(青島 周一)
・‌高尿酸血症治療薬(渋谷 純輝 ほか)
・‌統合失調症治療薬(桑原 秀徳)
・うつ病・睡眠障害治療薬(桑原 秀徳)
・抗てんかん薬(山本 吉章)
・‌認知症治療薬(福士 元春)
・抗リウマチ薬(村中 清春 ほか)
・骨粗鬆症治療薬(南郷 栄秀)
・抗菌薬(門村 将太)
・‌抗ウイルス薬(矢倉 裕輝)
・抗真菌薬(高橋 佳子)
・ワクチン(福士 元春)
・肺癌治療薬(林 稔展)
・胃癌治療薬(岩井 美奈 ほか)
・大腸癌治療薬(石原 正志 ほか)
・前立腺癌治療薬(川上 和宜)
・膵癌治療薬(藤田 行代志)
・乳癌治療薬(山口 健太郎)
・子宮癌・卵巣癌治療薬(佐藤 淳也)
・悪性リンパ腫治療薬(小井土 啓一 ほか)
・緩和領域で用いる薬剤(伊勢 雄也 ほか)

シリーズ

■データで読むクスリ
既存便秘症治療薬 vs アミティーザ®最新の処方動向は!?
浜田 康次

巻頭言

 薬剤師の間でもEBM実践の動きが普及しつつある.大きな動きではないかもしれないが,その輪は確実に広がっているのを実感する.検査は検査技師に,X線写真は放射線技師に,リハビリは理学療法士にというのと同様,薬物治療の領域では,今後は医師が薬剤師より情報提供を受けながら診療方針をともに決めていくという状況が訪れるかもしれない.そんな日が来ることを夢見ながら,本号を編集した.
 本号の狙いは二つある.一つはこれまでの特集と同様,読者の皆さんにここ1年のエビデンスの動きについて知ってもらい,それを実際の臨床の現場で使ってもらうことである.もう一つは,これまでにない新しい部分であるが,読者自身が自分自身で新たなエビデンスを探し,読み,これまでの報告に追加し,現場で利用できるようになってもらうことである.
 本号では,すでにEBMの実践に積極的に取り組んでいる3人の気鋭の薬剤師にまず登場してもらい,日々のエビデンスのアップデート方法や抄読会でのエビデンスの学び方について解説していただいた.ぜひこれをもとに,読者の一人ひとりがEBMの実践を試みてもらいたい.彼らの情報発信力には目を見張るものがあり,本号で興味を持った方は,彼らのブログやTwitter,さらには実際に行われているジャーナルクラブに参加してみるとよい.衝撃を受けるに違いない.
 そして,それを受けた形で,各領域でのここ1年に登場したエビデンスとそれによる臨床の変化について,これまでよりも,より網羅的な範囲で解説してもらった.コンセプトはこれまでと同様である.新しいエビデンスだけを勉強しても,実際の臨床の行動にはつながらない.これまでのエビデンスを要約し,それに付け加える形で,新しいエビデンスを利用するという,現実的なEBMの実践を本号によって支援しようというわけである.
 新しくなった「Evidence Updates 2016」を手に,新たなEBMの実践へと一歩を踏み出してほしい.本号がその一助になれば幸いである.

名郷 直樹
武蔵国分寺公園クリニック 院長