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「薬局」2014年4月 Vol.65 No.5

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2014年4月 Vol.65 No.5
徹底理解!点眼剤
眼科領域の薬物治療に活かすポイント

定価:2,052円(本体1,900円+税8%)

特集の目次

■特集にあたって(大橋 裕一)
■巻頭カラーグラビア
■知っておきたい! 点眼剤の基礎知識
・点眼剤の基本設計(中村 忠博 ほか)
・眼内薬物動態と全身移行(大鳥 聡 ほか)
・添加物による眼組織への影響(長井 紀章)
・点眼剤の相互作用と眼局所での配合変化(大谷 道輝)
・点眼剤の保管方法と品質(浅田 博之)
・院内製剤点眼剤の現状と課題(浦野 敦 ほか)
■治療の最前線! 点眼剤の使い分けとピットフォール
・原発緑内障(吉川 啓司)
・続発緑内障(加藤 昌寛 ほか)
・アレルギー性結膜疾患(海老原 伸行)
・ドライアイ(山口 昌彦)
・眼感染症(井上 幸次)
・糖尿病黄斑浮腫(大平 明弘)
■点眼剤を実践活用するためのポイント
・小児,妊婦・授乳婦,高齢者に対する点眼剤の選択と注意点(内尾 英一)
・複数の点眼剤投与時の注意点(成瀬 繁太 ほか)
・緑内障患者で注意したい医薬品・食品(相原 一)
・難症例への点眼投与の実際とコツ(岸本 真ほか)
・コンタクトレンズ装用時の点眼剤の使い方(小玉 裕司)
・点眼剤による眼刺激感のメカニズムと対策(藤島 浩)
・点眼アドヒアランスに影響する要因とその対処法(溝上 志朗)
・眼科クリニカルパスにおける点眼剤の手技の評価(山口 洪樹 ほか)

TOPICS

・子宮収縮抑制薬:欧米と日本の使用方法の相違に注目!
・緑膿菌感染症におけるセフェピムの点滴時間延長効果
・外来がん化学療法中の患者の発熱:抗菌薬を飲んですぐに受診を!!
・アルツハイマー病における“agitation”にはSSRIが有効?
・バンコマイシンのTDMにおける偽陰性?

シリーズ

■子どもの皮膚トラブル -薬局・薬店でのアドバイスのコツ-
(山本 一哉)
■徹底理解! 添付文書にある情報・ない情報
(堀 里子/三木 晶子/澤田 康文)
■目指せ感染症マスター! 抗菌薬処方支援の超実践アプローチ
中心静脈カテーテル留置患者の発熱
(山田 和範/岸田 直樹)
■認定薬剤師研修の広場
在宅緩和ケアにおける薬剤師の役割(薬薬連携を含めて)
(笠原 庸子)
■Pharm.D.を取り巻く医療環境レポート
・薬剤師により管理された外来患者糖尿病治療クリニックの実現
・適応外使用に関する不正・誤解を招きやすい情報による販売促進の評価
(木村 利美 ほか)
■メディカル・アプリ情報室
花粉症に負けないアプリ
(渋谷 正則)
■精神科薬剤師の事例でみつけた薬学管理Tips -観察・監査・対応の着眼点-
気分安定薬の副作用
(齋藤 百枝美 ほか)

特集にあたって

点眼剤は眼科の診療においてなくてはならない存在であり,手術と並ぶ治療の主役である.何よりも薬剤を直接,眼に投与できる点が最大のメリットであり,全身投与では得られない優れた効果を発揮する.そのルーツは遠くエジプトにまで遡るとされるが,わが国においては安土桃山時代に二枚貝を用いた「清眼膏」という点眼剤のプロトタイプが登場している.明治時代に発売された「大学目薬」以後は点眼瓶方式となり,幾多の創意工夫の中,現在に至っている.
「徹底理解! 点眼剤」と題したこの特集では,まず,基本設計,眼薬物動態と全身移行,添加剤と眼組織への影響,相互作用と眼局所での配合変化,安定性および保管方法,院内点眼製剤の作成法など,点眼剤の基礎的な知識を吸収していただく.次いで,緑内障,アレルギー性結膜疾患,ドライアイ,眼感染症,糖尿病黄斑浮腫などの眼科主要疾患を採り上げ,点眼剤処方の方針やコツなどについて学んでいただく.最後に,実践編として,点眼剤に関するさまざまな疑問の解決コーナーを設けた.複数処方の際の注意点,緑内障患者への注意点,子どもへの対応,コンタクトレンズ装用眼での注意点,点眼時の刺激感への対応などに加え,最近問題となっている点眼アドヒアランス向上策,クリニカルパスにおける評価などについて十分なご理解をいただきたい.
この特集で点眼剤に関する疑問はすべて氷解するはずである.心ゆくまでご通読いただければ幸いである.

大橋 裕一
愛媛大学大学院医学系研究科 器官・形態領域眼科学 教授