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「薬局」2012年3月 Vol.63 No.3

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2012年3月 Vol.63 No.3
小児感染症

定価:1,995円(本体1,900円+税5%)

特集の目次

■特集にあたって(木村 利美)

■小児感染制御で求められる薬剤師とは(砂川 慶介)

■小児感染症治療で知っておきたい基礎知識
・小児感染症領域における病歴と身体所見のとり方―とくに薬剤師の方々に知っておいてほしいこと―(齋藤 昭彦)
・小児感染症における検査・検体採取の留意点(西 順一郎)
・小児領域における抗菌薬のPK-PDの基礎知識と投与設計(木村 利美)
・小児科領域における多剤耐性菌感染症(大石 智洋)
・小児感染症とワクチン接種(岩田 敏)
・NICUにおける感染症治療(佐藤 吉壮)

■小児細菌感染症と抗菌化学療法
・細菌性髄膜炎(石和田 稔彦)
・細菌性腸炎(長森 恒久)
・菌血症・敗血症(森野 紗衣子 ほか)
・耳鼻咽喉感染症(五百井 寛明)
・皮膚感染症(三井 哲夫)
・呼吸器感染症(尾内 一信)
・泌尿器感染症(菱木 はるか)

■小児科領域における服薬指導のポイント
・服薬アドヒアランスを考慮した抗菌薬の服薬指導のポイント(中村 誓子 ほか)
・注意すべき副作用とその対応(石川 洋一)

■Exercise

SERIES

■医療過誤事件から学ぶ薬剤師の失敗学 第3回
・患者からの情報収集の重要性と患者からの情報に潜む落とし穴
(秋本 義雄)
■Pharm.D.を取り巻く 医療環境レポート
・静脈血栓塞栓症リスク評価と予防に対する臨床ガイドラインへのアドヒアランス改善
・静注濃度の標準化:米国調査結果
(木村 利美 ほか)
■PCソフトウェアを用いた実践的TDM症例解析 第19回
 抗不整脈薬シベンゾリンの投与設計〜シベノール® 錠TDM推定サービス〜
(小杉 隆祥 ほか)
■もし薬剤師が薬の化学構造式をもう一度勉強したら 第5回
 構造式から薬を読む〈基本骨格編:相互作用〉
(浅井 考介 ほか)

Report

■昭和大学公開シンポジウム
 体系的なチーム医療学習カリキュラム
(倉田 なおみ)

NEWS

・ウリナスタチンによる早産の管理
・リスクコミュニケーションを薬に
・高齢者に肺炎球菌ワクチンの定期接種を!

巻頭言

 各医療機関において医療安全の重点項目にあげられるのが感染管理である.感染管理の大きな柱となるのが環境感染管理と個別患者の感染症治療であるが,薬剤師の専門領域である消毒薬,抗菌化学療法,TDM,細菌学などの知識が適応される領域として,薬剤師の知的ニーズが高く,近年,感染制御専門薬剤師や抗菌化学療法認定薬剤師制度が設置されている.ICT(Infection Control Team:感染制御チーム)は医療機関における感染管理の要であるが,Antimicrobial Stewardship(抗菌薬適正使用管理)は,病棟活動を行うすべての臨床薬剤師の業務基盤に不可欠な概念となっている.
 感染症治療を理解するには,感染症の種類・原因菌,フィジカルアセスメント・診断,抗菌化学療法・PK-PD特性,薬物動態・TDM,予防など,幅広い知識が必要とされるが,小児感染症に関しては,薬剤師が必要とする情報が体系的に整理されていない.小児特有の感染症や原因菌,臓器機能の成熟・発育を考慮した抗菌化学療法の至適投与設計,アドヒアランスの問題,副作用など,成人と異なるポイントを理解しておくことが重要である.今回,小児科領域での著名者に,これらをわかりやすく解説いただく本特集を企画した.感染症の疫学・治療は年々変遷するものであるが,もっとも新しい情報として知識整理に活用していただきたい.

木村 利美
東京女子医科大学病院 薬剤部 部長