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「Rp.+レシピプラス」2016年冬号 Vol.15 No.1

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2016年冬号 Vol.15 No.1
サラッと納得!経口抗凝固薬

ISBN: 978-4-525-92161-3

定価:1,296円(本体1,200円+税8%)

谷口洋貴/稗田道成/浅井考介/柴田奈央/浜田康次/佐道紳一/安藝敬生/山田和範/青島周一/桑原秀徳/山本雅洋/澤田覚志

はじめに

洛和会音羽リハビリテーション病院/前 大津ファミリークリニック院長  谷口洋貴

 研修医になって大変だったことはいろいろありました.例えば心電図を読む,採血結果を解釈して対応する,採血法・注射法を覚える・・・などなど〔それと,看護師さんの機嫌をとる・・・というのも大変でした(大笑)〕.そして薬を覚えるのもその大変なことの一つで,研修当初はなかなか覚えられず大変だった記憶があります.研修医2年目,さらに卒後3年目と研修医を卒業すると,だいぶ薬の名前も覚え(一般名も製品名も),投与量,回数などの知識も確実に増えていきました.
 それから十年以上経過し・・・心電図解釈,採血法などはほとんど当時と変わらないものですが,薬を覚えるのは一向に減りません.それは,自分の知識や診療分野が広がり,覚える薬が増えたためもありますが,それ以外に新薬がどんどん出てくることがあげられます.
 今回のテーマの「経口抗凝固薬」にも新薬が登場しています.NOAC─と言われる薬たちです.しかし,これらはただの新薬ではなく,ある意味パラダイムシフトを起こしたといってよい薬たちです! 経口糖尿病薬など,さまざまな分野でこういったパラダイムシフトをもたらした薬たちがいますが,NOACはこれまで経口抗凝固薬がワルファリン単独であった“独占状態”を終焉させた“功労者”です.
 抗凝固薬はおそらく大半の医師たちには好まれません,血が止まらなくなるから・・・そこにNOAC出現・・・さあ,どうしたらいいのでしょう.“その道のプロ”の皆さんに聞いてみることにしましょう.

薬物治療の本質を理解するための基礎知識

1.経口抗凝固薬が処方される患者のからだ
 ・血液は固まりすぎても,固まらなくても問題だ!
 ・血栓が原因の疾患は,大きく分けると2つある
 ・血栓ができるのはどんな時?
 ・動脈血栓と静脈血栓はなにが違うの?

2.経口抗凝固薬の「かたち」と「はたらき」
 ・「アピキサバンのXa阻害作用は直接的?間接的?」に答えられる?
 ・ワルファリンの「かたち」と「はたらき」
 ・NOACの「かたち」と「はたらき」

処方のねらいと考え方

1.経口抗凝固療法が開始されるまでの診療の流れ
 ・受診の動機となる患者の自覚症状はあるか?
 ・検査でわかる症状と診断
 ・病院ではどんな治療をしているの?
 ・外来処方を開始する患者の状態

2.入門! 経口抗凝固療法
 ・なぜ心房細動に抗血栓薬を選択せずに抗凝固薬を選択するのか
 ・ワルファリンとNOACの使い分け
 ・ワルファリンの導入と用量調整のコツ
 ・入院時のワルファリン導入からみた外来導入のコツ
 ・NOACを使い分けるための4つの視点
 ・抗血小板薬との併用療法
 ・抗凝固薬を継続する条件・変更するタイミング
 ・抗凝固薬を中止する原因・再開する時期
 ・NOAC服用時の薬剤起因性潰瘍に備える

3.処方の引き出し─さまざまな患者に対応する
 ・ワルファリンを使えないときに処方する経口抗凝固薬
 ・CKD患者へ処方する経口抗凝固薬
 ・透析患者へ処方する経口抗凝固薬
 ・高齢者へ処方する経口抗凝固薬
 ・妊娠・産褥期に処方する経口抗凝固薬

処方例から学ぶ! 経口抗凝固療法

・Case1 78歳男性への直接トロンビン阻害薬処方
・Case2 64歳女性へのXa阻害薬処方
・Case3 67歳女性への抗凝固薬+抗血小板薬処方
・Case Study Advance

Column

・見つかった血栓はすべて治療する?
・NOACと腎排泄
・プラザキサ®は,なぜプロドラッグ?
・プラザキサ®の添加物は酒石酸じゃないといけないの?
・プラザキサ®の吸湿性
・薬剤溶出ステントの使用でステント血栓症が増えている!?

Series

・ハマゾン.co.jp
 アイクとラットライス
・エビデンスと実臨床の架け橋─臨床疑問のゆくえ
 新しい経口抗凝固薬はワルファリンよりも優れているのでしょうか?

book review

・アルゴリズムで考える薬剤師の臨床判断(南山堂)

巻末付録

・医薬品カスタマイズツール
 NOAC