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「治療」2015年1月 Vol.97 No.1

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2015年1月 Vol.97 No.1
WS(ワークショップ),カンファ

定価:2,750円(本体2,500円+税10%)

今月の視点

教育活動の創造を刺激する

 臨床研修の制度が大きく切り替わり,医師のキャリアにおいて,多様な進路選択が一般的なものとなってからしばらくが経つ.若手医師はより良質な研修を求めて,自由に環境を変える時代となり,多くの優秀な人材を雇用するために,研修病院や大学が「研修・教育の質」に眼を向けるようになった.そういった流れのなかで,現在,全国各地でさまざまな趣向を凝らした意欲的なワークショップや教育カンファレンスが開催されている.
 本特集では,総論的なワークショップやカンファレンスの構築方法に始まり,各論にて実際に有効なワークショップやカンファレンスを構築している全国の実践例がどのような工夫をもとに成り立っているのかを一同に集めた企画である.これまで,このような内容の類書は乏しく,本特集は悩める多くの研修医療機関や若き指導医たちにとって,今後の教育活動の創造を刺激するような情報が満載となっている.また教育を実際に受ける学習者(医学生,研修医など)にとっては,全国にこのような学習の場がたくさんあることを,1度に知ることができる良質な機会となるのではないだろうか.
 本特集では,あえて若手からベテラン,人気講師といわれる方まで,幅広い背景をおもちの方々にご執筆いただいている.また,とくに医学教育学について詳しい方や,医療とは全く別ジャンルの方にもご参加いただき,より厚みのある内容を目指した.本特集が今後の日本の医学界における教育活動に対して,よき「波」を起こすものとなり,教育の輪が広がることとなれば幸いである.

[編集幹事]
弓削メディカルクリニック/滋賀家庭医療学センター
中村琢弥

特集の目次

■総 論
カンファレンスの医学教育的意義(宮地純一郎)
カンファレンスにおける症例プレゼンテーション手法(片岡 祐,他)
ワークショップのつくり方(松井善典)
医学生の視点からみるよいセッション ─よりよいプレゼンテーションのために─(笹本浩平)
ファシリテーターに求められるプレゼンスマネジメント(宮坂洋子)

■各 論
市立堺病院:各専門内科医師と研修医が参加するカンファレンス(名倉功二)
千葉大学医学部附属病院総合診療部:外来カンファレンス,診断推論カンファレンス(野田和敬,他)
洛和会音羽病院:京都GIM カンファレンス(酒見英太)
北海道家庭医療学センター:FM カンファレンス(山田康介)
医療福祉生協連家庭医療学開発センター:Case based Discussion(CbD)(増山由紀子)
京都家庭医療学センター:SEA カンファレンス(玉木千里)
バリントグループ(小嶋 一)
勤医協中央病院総合診療センター:臨床倫理4 分割カンファレンス(勝田琴絵,他)
湘南鎌倉総合病院救急総合診療科:M&M カンファレンス(山上 浩)
三方よし研究会(花戸貴司)
見える事例検討会®(見え検®):マインドマップ® を応用した多職種カンファレンス(八森 淳)
こどものみかた:小児T&A,HAPPY(児玉和彦)
Clinical Skill Assessment(CSA)(佐々木隆徳,他)
楽しく学ぶ,汗と涙の福井式ジャーナルクラブ ─福井大学ER 総診&福井県キャリアアップコース(ER 総合診療医)─(林 寛之)

連載

「治療」「薬局」合同企画 データで読むクスリ
ワルファリンvs 新規抗凝固薬(NOAC)シェアが多いのはどっち?!(浜田康次)

すんなりわかる
実践! WS(ワークショップ),カンファ ―遠隔地にいるメンバーでワークショップを実施する方法―(片岡裕貴)

★新連載★
在宅医療をはじめよう! 在宅医療の質=理念×システム×制度の知識(1)
【理念編】なぜ今,在宅医療なのか? ―「多死社会」を迎える日本に,在宅医療は必要不可欠です(永井康徳,他)

タイムマシンに連れられて 30 年後の未来医療(6)
30 年後のアンドロイドと社会(石黒 浩)

私たちはこんな世界を生きている アスペルガー症候群の当事者研究(14)
発達障害を持ちながらの就労について感じたこと(28 歳,女性)

心楽しく働くにはどうしたらよいか?? 信念対立解明アプローチ入門(3)
ごまかす人(京極 真)