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「治療」2011年増刊号 Vol.93

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2011年増刊号 Vol.93
患者・家族の相談に応える
がん診療サポートガイド

定価:5,720円(本体5,200円+税10%)

今月の視点

 現在,マスメディアからの「がん」関連の情報量は非常に多い.これらから患者が納得・選択してよいがん医療を受けられるなら何よりだが,実際はどうも異なるようである.
 私事で恐縮だが,私は1年半前まで,県がん診療連携拠点病院でがんの診療体制の構築や啓発活動を行いつつ,消化器外科医として勤務していた.その後,かかりつけ医としてがん患者を診て,「自分のがんをよく知らない」あるいは「受けたがん治療が不満」といった患者が(予想通り?)少なからず存在し,その対策として上から目線ではなく,下から目線で何かできないかと思うようになった.
 現在のがん医療は,拠点病院や特定機能病院,地域基幹病院などの専門医が中心である.患者はこれらの病院に集中するため専門医は多忙を極め,十分な面談・説明ができにくく誤解や疑問を生みやすい.一方,患者は膨大なマスコミ情報に晒されているが,正確な知識・情報を理解できていなかったり,誤った知識を鵜呑みにしていることすらある.これらの解決には,専門医が時間をかけて患者の理解・同意が得られるまで説明すればよいのであるが,現実では物理的に不可能である.そこで両者から信頼される「かかりつけ医」が,相補的に診療に加わることが効果的と思われる.
 本特集は積極的にがん医療に参加したいかかりつけ医が,患者サポートする際に役立つように企画された.総論部分は実践的基礎知識を,各論部分はQ&A形式で想定相談や日常診療に必要な知識をまとめた.本書の編集幹事ならびに執筆者は日本を代表するがんの専門医であり,豊富な経験に基づいた実践的なサポートガイドを執筆して頂けたと思う.読者の診療連携や日常診療に役立てば幸甚である.
 最後に御多忙のところ,快く御協力頂いた編集幹事ならびに執筆者の先生方に厚く御礼申し上げます.

池田健一郎(池田外科・消化器内科医院院長)

特集の目次

■総 論
かかりつけ医に知って欲しいがん対策の現状と課題(垣添忠生)
かかりつけ医が患者に伝えるがんの実態,疫学と予防(津金昌一郎)
がん検診にかかわるかかりつけ医が知っておくべき事柄(濱島ちさと)
がん化学療法の進歩とかかりつけ医のかかわり方(紀 貴之,他)
かかりつけ医が実践できる緩和ケア(奈良林 至)
かかりつけ医が実践する担がん患者の外来・在宅栄養療法(大村健二)
かかりつけ医が理解すべきがん患者のこころの変化?診断から終末期まで?(明智龍男)

■胃がん
患者,家族から:ヘリコバクター・ピロリ菌に感染しているといわれました.除菌を勧められましたが,どうしたらよいでしょうか?(黄 勇澤,他)
患者,家族から:胃がん検診はどのくらいの間隔で受けたほうがいいでしょうか?(乾 哲也,他)
患者,家族から:胃がんと診断され,腹腔鏡手術を勧められました.開腹手術との違いを教えてください(徳永正則,他)
患者,家族から:手術でがんは取りきれたといわれましたが,抗がん剤を1年間内服するようにいわれました.どうしてですか?(徳永正則,他)
患者,家族から:手術のあとはどのくらいの間隔で外来通院するのでしょうか? また,手術後の生活では,どのような点に注意すればいいでしょうか?(寺島雅典,他)
患者,家族から:先日の検査で胃がんの再発といわれました.手術はできないといわれましたがどうしてですか? また今後はどんな治療になるのでしょう?(?下 淳,他)
かかりつけ医から:胃癌取扱い規約・胃癌治療ガイドラインが改訂されました.これまでの規約との相違点は何ですか? また,進行度別の推奨される治療法を教えてください(谷澤 豊,他)
かかりつけ医から:内視鏡治療の適応となる胃がんはどのような胃がんですか?(谷澤 豊,他)

■大腸がん
患者,家族から:大腸がんは最近なぜ増えてきているのでしょうか? 予防法も教えてください(津金昌一郎)
患者,家族から:大腸がん健診では何をするのでしょうか? また大腸がんになりやすい家系も教えてください(冨田尚裕)
かかりつけ医から:大腸がんの診断法とそれぞれの意義について教えてください(長谷川博俊,他)
かかりつけ医から:早期がんと進行がんのそれぞれの治療法について教えてください(河田健二,他)
かかりつけ医から:がんやポリープの発生について教えてください.またポリープはすべて取ったほうがよいのでしょうか?(日山 亨,他)
かかりつけ医から:化学療法の種類と適応を教えてください(植竹宏之)
かかりつけ医から:再発しやすい臓器と再発の治療法を教えてください(高橋慶一)
かかりつけ医から:放射線治療の種類と意義を教えてください(早川和重)

■食道がん
患者,家族から:どのような人が食道がんにかかりやすいのでしょうか? またその場合どのようなことに注意したらいいでしょうか?(横山 顕)
患者,家族から:ステージⅠの食道がんと診断されました.手術以外に治療法はありますか? また手術は体に負担がかかるでしょうか?(加藤 健)
患者,家族から:食道がんの手術の後では,普段の生活はどのように変化しますか?(小柳和夫,他)
かかりつけ医から:食道がん術後の患者の適切なフォローアップ方法を教えてください(藤 也寸志)
かかりつけ医から:バレット食道の経過観察について適切な方法を教えてください(木下芳一,他)

■GIST
患者,家族から:胃検診で3㎝大の粘膜下腫瘍がみつかりました.手術で取ったほうがよいでしょうか?(中ノ子智徳,他)
患者,家族から:胃の腫瘍の手術を受けたら主治医からGISTだったといわれました.がんなのでしょうか?(高橋 剛)
患者,家族から:グリベック?(イマチニブ)を3錠(300mg)で服薬しています.むくみがあるので減らしたいのですが,可能でしょうか?(土井俊彦)
患者,家族から:GISTの再発治療でイマチニブを3年以上飲んでいます.やめることはできないでしょうか?(神田達夫)
かかりつけ医から:胃の粘膜下腫瘍を切除したら,中リスクのGISTとの病理診断でした.イマチニブによる術後補助療法は必要でしょうか?(神田達夫)

■肝がん
患者,家族から:ラジオ波治療を勧められたのですが,その方法と成績はどうでしょうか?(椎名秀一朗)
患者,家族から:TACEの適応と成績について教えてください(橋本 統)
患者,家族から:肝がんは原発と転移ではどう違うのでしょうか?(有泉俊一,他)
かかりつけ医から:肝がんの治療法はどのようにして決まるのでしょうか?(池田真美,他)
かかりつけ医から:陽子線治療の適応と成績について教えてください(牧田智誉子,他)
かかりつけ医から:腹腔鏡下肝切除の適応と成績について教えてください(若林 剛)
かかりつけ医から:ネクサバール?(ソラフェニブ)について教えてください(上嶋一臣,他)
かかりつけ医から:肝がん治療後のインターフェロン治療について教えてください(土谷 薫,他)

■胆嚢・胆管がん
患者,家族から:胆石があるといわれています.胆嚢がんになりやすいのでしょうか?(甲斐真弘,他)
患者,家族から:胆嚢がんにはどのような手術法があるのでしょうか? 合併症のことや,術後に関しても教えてください(松山隆生,他)
患者,家族から:胆管がんにはどのような手術法があるのでしょうか? 合併症のことや,術後に関しても教えてください(神谷潤一郎,他)
かかりつけ医から:減黄術はどうしたらよいでしょうか?(吉田 寛,他)
かかりつけ医から:胆管がん・胆嚢がんの外科治療の適応を教えてください(菅原 元,他)
かかりつけ医から:胆道がんに対する術後補助化学療法について教えてください(上村健一郎,他)
かかりつけ医から:切除不能胆管がん・胆嚢がんに対して,どのような治療があるのでしょうか?(古瀬純司)

■膵がん
患者,家族から:膵がんを予防するには,どのような食生活や生活習慣に心がければよいのでしょうか?(井岡達也)
患者,家族から:エコー検査で膵がんの疑いがあるといわれました.エコー以外の検査法には何があるのでしょうか?(水野伸匡,他)
患者,家族から:膵がんで手術が必要といわれました.手術以外の治療法はあるのでしょうか?(川井 学)
患者,家族から:膵がんにはどのような手術法があるのでしょうか? 合併症のことや,術後に関しても教えてください(谷 眞至,他)
かかりつけ医から:膵IPMNの外科治療の適応を教えてください(廣野誠子)
かかりつけ医から:膵がんの外科治療の適応を教えてください(高橋秀典,他)
かかりつけ医から:膵がんに対する術後補助化学療法について教えてください(竹田 伸,他)
かかりつけ医から:切除不能膵がんに対して,どのような治療があるのでしょうか?(谷山智子,他)

■肺がん
患者,家族から:肺がんの原因は何ですか? また,予防するにはどうしたらよいでしょうか?(倉井 淳,他)
患者,家族から:肺がんは増えているのでしょうか? また,どのような種類がありますか?(大崎能伸)
患者,家族から:肺がん検診は受けたほうがよいですか? また,体への影響はないのでしょうか?(西井研治)
かかりつけ医から:肺がんはどのように診断しますか? 進行度はどのように調べますか?(坂 英雄)
かかりつけ医から:非小細胞肺がんの手術について教えてください(王 志明,他)
かかりつけ医から:非小細胞肺がんの抗がん剤治療について教えてください(樋田豊明)
かかりつけ医から:肺がんの放射線治療はどのような場合に行うのでしょうか?(中山優子)
かかりつけ医から:抗がん剤と放射線治療,抗がん剤と手術などの組み合わせはどのように決まるのでしょうか?(武井秀史,他)
かかりつけ医から:小細胞がんの治療について教えてください(下川恒生,他)
かかりつけ医から:非小細胞がんで病期(進行度ごとの)による治療法の選択方針とその内容を教えてください(佐々木治一郎)
かかりつけ医から:再発非小細胞肺がんに対する治療や,肺がんで救急時の治療(oncological emergency)はどうなりますか?(親川拓也,他)

■頭頸部がん
患者,家族から:あまり聞き慣れないですが,頭頸部がんとはどのようながんでしょうか?(川端一嘉)
患者,家族から:頭頸部がんを予防することは可能でしょうか? その場合どのようにしたらよいですか?(吉野邦俊)
患者,家族から:舌がんの治療ついて,どのような方法があるか教えてください(林 隆一)
患者,家族から:先生から,喉頭がんのため喉を取らなければならないといわれました.声を出すことが全くできなくなるのでしょうか?(中島 格)
かかりつけ医から:頸部の腫瘤を主訴に来院した患者さんに対して,どのように説明して,どのような検査を行えばよいか教えてください(竹田和正)
かかりつけ医から:頭頸部がんの早期発見のコツを教えてください(岸本誠司)
かかりつけ医から:頭頸部がんの前がん病変には,どのようなものがあるか教えてください(加藤孝邦)
かかりつけ医から:頭頸部がんには多重がんが多いと聞きました.その頻度と重複して発生しやすいがんを教えてください(小澤泰次郎,他)

■前立腺がん
患者,家族から:父親は前立腺がんで亡くなりました.自分はどのような検査をいつ頃から受ければよいですか?(伊藤一人)
患者,家族から:前立腺がんに対する放射線療法は効果がありますか? どのような方法がありますか?(佐藤威文)
患者,家族から:前立腺がんの診断を受け,ホルモン治療を受けています.生活上どのようなことに注意する必要がありますか?(前田佳子)
かかりつけ医から:Gleason scoreとはどのような指標ですか? 治療後の予後とどのような関係がありますか?(黒岩顕太郎)
かかりつけ医から:すぐに治療を開始しなくてもよい前立腺がんがあるのですか?(神谷直人,他)
かかりつけ医から:外科的治療に適した患者,放射線治療に適した患者とはどのような方でしょうか?(川島清隆)
かかりつけ医から:PSA再燃とはどのような状態でしょうか? 治療はどうしますか?(神波大己)
かかりつけ医から:ホルモン療法が効かなくなった前立腺がん患者に対する治療法はありますか?(橋根勝義)

■膀胱・尿路系のがん
患者,家族から:膀胱がんのステージ分類と治療方針について教えてください(古家琢也)
患者,家族から:膀胱がんはどのくらいの頻度・死亡率なのでしょうか? また,普段の生活での危険因子や予防について教えてください(樋之津史郎)
患者,家族から:膀胱がんの症状はどのようなものでしょうか? また検査や確定診断についても教えてください(井上啓史)
患者,家族から:膀胱全摘除術時の尿路変更術と膀胱再建術について教えてください(新井 学)
かかりつけ医から:進行膀胱がんに対する有効な化学療法と,筋層浸潤がんに対する術前・術後化学療法について教えてください(河嶋厚成,他)
かかりつけ医から:リンパ節転移のある膀胱がんと上部尿路上皮がんの治療方針を教えてください(近藤恒徳)
かかりつけ医から:膀胱がんに対する放射線治療の位置づけを教えてください(小川芳弘)
かかりつけ医から:筋層非浸潤性膀胱がんのリスク分類とCISを含めた治療方針を教えてください(大園誠一郎)

■腎がん
患者,家族から:腎がんと診断され腹腔鏡手術を勧められました.開腹手術との違いを教えてください(木下秀文)
患者,家族から:腎がんと診断され,片方の腎臓を摘出する必要があるといわれました.腎臓が1つになることで不都合なことはないのでしょうか?(兼松明弘)
患者,家族から:腎がんの分子標的薬を処方されています.副作用の種類や日常生活で気をつけるべき点を教えてください(佐澤 陽)
かかりつけ医から:転移のある腎がん患者さんの基本的な治療方針を教えてください(土谷順彦,他)
かかりつけ医から:腎がんの分子標的治療薬の使い方を教えてください(野澤昌弘)
かかりつけ医から:家族性に腎がんを発症するVHL病に関して教えてください(矢尾正祐)

■乳がん
患者,家族から:なぜ日本では乳がんが増えているのですか? またその予防を教えてください(佐藤信昭)
患者,家族から:乳がん検診の上手な受け方を教えてください.何歳から,いつ,どこで,どんな検査を受けるのがよいですか?(光山昌珠)
患者,家族から:手術にはどんな方法があるのですか? センチネルリンパ節生検について教えてください(井本 滋)
患者,家族から:乳がんを治すためになぜ抗がん剤やホルモン剤が必要なのですか?(山口博志,他)
患者,家族から:一般病院と専門病院では乳がん診療はどのように違うのですか?(久松和史)
患者,家族から:最初の治療が終了しても,専門病院へ通う必要がありますか?(山本尚人)
かかりつけ医から:乳がんと紛らわしい病気の種類を教えてください.また,乳がんと疑われたら精密検査はどこに紹介すればよいですか?(土井原博義,他)
かかりつけ医から:乳がんの精密検査にはどのようなものがありますか?(上徳ひろみ,他)
かかりつけ医から:治すためにはどのような治療を受けたらよいですか? 病期と治療方針を教えてください(丹黒 章)
かかりつけ医から:乳がんが再発したらどのような治療がありますか?(松本光史)

■子宮頸がん
患者,家族から:子宮頸部異形成といわれたのですが,がんにならないか心配です(笹 秀典)
患者,家族から:子宮頸がんの予防ワクチンについて教えてください(川名 敬)
患者,家族から:子宮頸がん検診は何歳からどのくらいの間隔で受ければよいのですか?(平井康夫)
患者,家族から:円錐切除術を受けても妊娠できますか?(吉田 純)
かかりつけ医から:ベセスダシステムとは何ですか?(坂本穆彦)
かかりつけ医から:浸潤子宮頸がんに対して妊孕能を温存する手術があるのですか?(西尾 浩,他)
かかりつけ医から:子宮頸がんの光線力学療法について教えてください(岡本三四郎,他)
かかりつけ医から:子宮頸がん術後に下肢浮腫を訴えている患者には,どのように対応したらよいでしょうか?(沖 明典)

■子宮体がん
患者,家族から:子宮頸がんと子宮体がんはどう違うのですか?(杉田匡聡)
患者,家族から:どんなひとが子宮体がんになりやすいですか?(八幡哲郎)
かかりつけ医から:ホルモン補充療法による子宮体がんのリスクを教えてください(刈谷方俊)

■卵巣がん
患者,家族から:卵巣がんの検診というものがあるのですか?(井谷嘉男,他)
患者,家族から:国内では未承認薬の卵巣がん治療を受けたいのですが…(菊池義公)
かかりつけ医から:卵巣がんの腫瘍マーカーについて教えてください(田畑 務)

■悪性リンパ腫
患者,家族から:びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫を完全に治癒させることはできるのでしょうか?(鈴木一史)
患者,家族から:濾胞性リンパ腫の初発は,いつ治療開始するのでしょうか? また再発した場合の治療や有効性について教えてください(朝井洋晶)
かかりつけ医から:マントル細胞リンパ腫に対して,どのような治療があるのでしょうか?(遠西大輔)
かかりつけ医から:MALTリンパ腫の除菌と初期治療について教えてください(上田響子)
かかりつけ医から:成人T細胞白血病リンパ腫の抗がん剤治療について教えてください(塚崎邦弘)
かかりつけ医から:末梢T細胞性リンパ腫に対して,どのような治療があるのでしょうか? (鈴木達也)
かかりつけ医から:ホジキンリンパ腫の再発例に対して,治療戦略はどうなるのでしょうか?(伊豆津宏二)

■小児がん
患者,家族から:子どもにはどのようながんがあるのですか?(檜山英三)
患者,家族から:小児がんはどのように治療されるのですか?(原 純一)
患者,家族から:もっと早くに発見できたのでしょうか?(黒田達夫)
かかりつけ医から:肝移植の適応について教えてください(星野 健)
かかりつけ医から:子どものがんでは手術せずに長期生存が期待できますか?(池田 均)
かかりつけ医から:小児への放射線治療が成長に及ぼす影響について教えてください(正木英一)
かかりつけ医から:何に気をつけて治療後の経過を診ていけばよいですか?(石田也寸志)
かかりつけ医から:治療後,将来妊娠への影響はありますか?(前田美穂)

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