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「治療」2021年10月 Vol.103 No.10

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2021年10月 Vol.103 No.10
すべてのがん患者をみる人のための
がんサポーティブケア

定価:2,750円(本体2,500円+税10%)

今月の視点

現場の医師が発信する,
実践的ながんサポーティブケア

 がん患者は治療成績の向上に伴い,治療の専門家ばかりではなく,プライマリ・ケア領域の医療者も多くかかわるようになってきました.そして,がん薬物療法のみならず,患者の苦痛を和らげるための治療においても同様に進歩しています.この分野を意味するものとして「緩和ケア」,「支持治療」そして「サポーティブケア」といったさまざまな用語が出てきて,それぞれの意味合いがわかりにくくなっていますが,患者のつらさを和らげる医療が,プライマリ・ケア領域の医療者にとって必要不可欠であることはいうまでもありません.
 本特集を企画するにあたり,すでに同様の類書は少なからずあることを念頭に,「治療」という雑誌の名前にある通り,現場で実践的に役立つ内容にすることで差別化しようと考えました.このような内容は,いつも教科書を書いているような著名な医師がよいものを書けるとは限りません.具体的にどのように考えて薬物を選択するのか,限界はどこにあるのかなど,実際に現場でつらさに直面するがん患者と向き合っている新進気鋭の専門家に,教科書とは違った臨場感あるリアルな声を届けていただきました.

〔編集幹事〕
永寿総合病院 がん診療支援・緩和ケアセンター
廣橋 猛

特集の目次

「がんサポーティブケアと緩和ケア」
PINK 勉強会と新進気鋭の緩和ケア医への期待 廣橋 猛

■がん薬物療法に伴う苦痛
殺細胞性抗腫瘍薬による有害事象をどう治療するか 鈴木尚樹
分子標的治療薬による有害事象をどう治療するか 齋藤亜由美 他
免疫チェックポイント阻害薬による有害事象をどう治療するか 西村瑠美 他

■がんによる身体的な苦痛の緩和
「がん性疼痛の治療」鎮痛薬の導入をどうするか 田中幸介 他
「がん性疼痛の治療」難治性疼痛の治療をどうするか 鳴海 茜 他
「呼吸困難の治療」薬をどう使い分けるか 青山菜美子
「消化器症状の治療」嘔気嘔吐・便秘・下痢に薬をどう使うか 杉本侑孝
「食べられないことへの治療」
がん悪液質や食欲不振に薬でできること 下田由季子 他
「水分貯留に対する治療」胸水・腹水・浮腫にできること 井上裕次郎
「皮膚に出てきた腫瘍に対する治療」出血や悪臭にできること 竹田雄馬 他
「口腔に関する問題への治療」口渇の訴えにできること 横山和樹 他
「オンコロジー・エマージェンシーに対する治療」高カルシウム血症などを見逃さない 廣橋 猛

■がん患者の精神的な苦痛の緩和
「不眠,不安,抑うつの治療」非精神科医が向精神薬をどう使うか 五十嵐江美
「せん妄の治療」せん妄を生じにくい薬剤調整と抗精神病薬の使用 佐久間 篤
「抗精神病薬の副作用」せん妄との鑑別と薬剤調整 田坂有香

■死期が迫っているときの治療
「死前喘鳴の治療」ゴロゴロをどこまで治療するか 樋口雅樹
「亡くなる前の点滴をどうするか」点滴の量とコミュニケーションの工夫 伊藤圭一郎 他
「苦痛緩和のための鎮静」鎮静の導入と鎮静薬の選択 山本英一郎

連載

ゲンバで使える!リラックスして読める! 診療の○泌テク(22)
泌尿器科超音波検査事始め 排尿障害と超音波検査(膀胱憩室など)(松木孝和)

今月のお薬ランキング(67)
ARB(浜田康次)

頑張る女性をサポートする漢方処方プロセス(5)
「不眠」(谷川聖明)

臨床と宗教 死を臨む患者に私ができること(9)
医師として考える死へのまなざし(孫 大輔,井口真紀子)

ジェネラリストのためのLGBT講座(19)
DSDs ─ 体の性のさまざまな発達の新しい理解と総合診療─ (ヨ ヘイル)

総合診療POEMs ─ 診療で使える!旬なオススメ文献─ (4)
強化インスリン療法は1日1回のインスリン治療に変更できる!? (斎藤惣太,岡田 悟)